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2017年9月

2017年9月29日 (金)

病院帰りに郵便局巡り

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郵便局とは徒歩か自転車か汽車か路線バスで行くものである。
日常生活で行くときではない。日頃行かない郵便局を訪ねていく時はそうするべきである。
安易に自家用車なんぞで行ってはならない。
 
と小学生以来勝手に決めていたのだが、最近は路線バス網が少なくなって、十勝や釧路の郵便局を訪ねるときは車で行くことが増えてきた。特に、釧路の路線バスの一日乗車券は土日しか使えないので、窓口で郵便貯金が出来ないのが困る。
 
珍しく、ちょっとひどい風邪をひいて治りが悪いので病院へ行き、帰り道にせっかくなので郵便局を6局巡ってきた。
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釧路桜ヶ岡五郵便局。
「五郵便局」をほんとうに「ごゆうびんきょく」と地元の人が呼んでいるのだろうか?呼びづらくないか?気になって局員さんに聞きたかったが、忙しそうなのでやめた。局内でインドの写真展が開催されていてびっくりした。
 
 
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釧路桜ヶ岡郵便局は、生協と消防署に挟まれた脇道にあるのが特徴的。
いつもかなり混んでいて、しかも局員と長話をするお客さんが多いのも特徴。
消防署が隣で赤い車が止まっているので、私はよく郵便局の駐車場と一瞬間違えてしまう。
 
 
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釧路白樺台郵便局。白樺台病院と白樺駐在所に挟まれている。
「局の正面右側は調剤薬局の駐車場なので停めないこと、左側に2台分くらいのスペースがありますのでどうぞ」という張り紙があるが、このスペースはどうみても駐車場ではなく歩道のような気が。これも不思議だ。 
 
 
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釧路白樺台郵便局の隣にある釧路警察署白樺駐在所。
白樺台の交番が派出所ではなく駐在所なのを初めて知った。 桜ヶ岡は交番だが、白樺台まで来ると駐在所なのが面白い。
そしてなぜか駐在所の名前には「台」が付かないのが不思議だ。
 
 
郵便局を巡ることは町を巡ることだ。
訪ねるたびに、さまざまな発見があって面白い。
 
 

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2017年9月22日 (金)

岩内町を訪ねる

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今年度の北海道博物館協会学芸職員部会の研修会・総会が、岩内町で開催された。私は岩内町を訪れるのは初めてで、本来ならば函館本線で小沢へ出て、ニセコバスに乗り換えて旧岩内線の足跡を辿るべきなのだが、時間の都合もあり、札幌から中央バスの「高速いわない号」で直行してしまった。
 
60名を超える参加者数で大盛況だったが、会場の岩内地方文化センターがまた大きな部屋で驚いた。一括資料の受入に関する、倶知安の矢吹さんの、経験に基づいた貴重講演、木田金次郎美術館の岡部さんによる、非常に率直な現状報告は興味深かった。
 
一括資料の整理で悩む学芸員は、けっこう多いと思う。今回は全体的な話だったが、具体例をもとにじっくりと話し合える場があっても良いと思った。
 
 
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 宿舎からみた朝の岩内の街並み。海の対岸に泊原発がみえる。こんなに近いんだなあと驚く。朝、宿舎の周辺からも、原発へ出勤する方々の姿があった。
 
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来るまで全く知らなかったのだが、岩内町はアスパラガス栽培が日本で初めて行われた町で「日本のアスパラガス発祥の地」という記念碑があると言う。それは見ておかなくてはと、研修会当日の朝、少し早く宿舎を出て見に行った。
 
この場所は「日本アスパラガス」というアスパラガスの缶詰をつくる工場があった場所とのこと。なお、日本アスパラガスという会社は岩内に現存し、いまは場所を変えて創業している。
 
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浄土宗岩内山帰厚院の大仏殿。この大仏は、東京以北で最大の木造大仏像なのだそうで、岩内町有形文化財の第1号に指定されている。アスパラガス発祥の地の後に訪ねると、若い住職が挨拶に出てこられた。
 
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見学に来た子供の描いた大仏様の解説。たしかに天才的なものを感じる。
 
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こちらは、翌日の巡検で訪れた岩内町郷土館の「子育て地蔵尊」(背負佛)。これが、カクレキリシタンのマリア観音なのではないか?と言われているそうで、来る前から気になっていた。館長さんの解説によると、背中の梁のつくりが不自然で、十字架に見えるようになっていると言う。たしかに背面はそうなっていた。
 
お話を聞いて驚いたのは、このあたりのマリア観音と思しき仏像はこれだけではなく、ほかにも数体あるらしい。そのうち1体はお寺さんにあり、あとの2体は共和町にあったが、今はどこかに譲られてしまったらしく所在がわからない(調べればわかるのかもしれない)。
なかなか興味深いことで、これは帰ってから文献などを調べてみたいなと思った。
 
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そして岩内と言ったら、茅沼炭礦軌道である。正確には泊村だが、幕末から明治にかけて、北海道で最初にレールが敷かれたのが、この茅沼炭礦軌道だと言われている。当初は炭鉱から茅沼港にレールを敷き、牛で炭車を牽引したとされる。
 資料館には、この軌道のレールが保存されていた。
 
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木田金次郎美術館。岡部学芸員の話では、駅の跡地につくった美術館という事で、建物は転車台と有蓋車をイメージしてつくられたとのこと。言われてみれば、確かにそんな雰囲気はあるが、言われてみなくてはわからないだろうなあとも思った。
 
ただ、ターンテーブルを模した円形空間は本当の円ではなく多角形をしており、これはターンテーブルを囲む扇型機関庫の引き込み線をイメージしているのに違いない。有蓋車をイメージした屋根のカーブを見上げていると、モデルはワラ1あたりだったのかなあと想像した。
 
 
岩内町。ゆっくりと歩いてみたい町である。今回は研修の出張ということで慌ただしい訪問になってしまったが、ぜひ時間をつくって自由に歩いてみたい土地であった。

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2017年9月14日 (木)

博物館サイト調査

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今年の「博物館情報・メディア論」では、講義中、パソコン室で学生各自に1人5館程度自由に全国の博物館サイトを検索してもらい、あらかじめ私が設定した「博物館情報」がホームページに掲載されているかどうかと、それらの情報の探し易さなどについて自分なりに評価をしてもらった。
 
博物館情報は「インフォメーション(開館時間など一般的な必要情報)」と「メッセージ(館の特徴や展示内容の解説、企画展の売り文句など)」に大別される。そのうち、最低限サイトに必要な博物館のインフォメーションとは何か?、実際それがどのくらいわかりやすく表示されているか?を考え、実態を調べてみようというものである。写真はその調査票。
 
 
自由に学生にサイト検索と調査票に基づいた評価をしてもらった後、各学生に「最も良いサイトを持つ博物館」と「最も良くなかったサイトを持つ博物館」を挙げてもらい、それぞれの理由について発表してもらった。
 
 
良いとされたサイトは学生間で共通し、道内では北海道博物館三笠市立博物館だった。
 
一方、良くなかったとされた館はいろいろだったが、当然ながら役場のサイトにただ博物館の開館時間だけが書かれているようなサイトは評判が悪い。最近、独自ブログを閉鎖した当館もそのひとつ。最悪の状態である。
 
 
あと、住所は書かれているが郵便番号が書かれていない館、都道府県名が無くていきなり市から始まる館などもあった。
 
 
学芸員の専門分野については、そもそも学芸員が配置されているのかどうかがサイトを見てもわからない博物館が少なくない。
 
 
また、コロコロと入れ替わることの多い館長の名前というのも依頼状などを作る際に必要な情報で、これもサイトに掲げておくべき情報と考えて調査票に入れたが、表示の無い館が少なくなかった。
 
実は一般利用者にとって、休館日がいつかというのが文章だけではわかりづらい場合がある。月曜日休館は良いとして、問題は「祝日の翌日」という表現や年末年始。
「土曜日が祝日だったら?」
「年末年始というのは、いつからいつまで?」
という話になるんで、開館(休館)日カレンダーがあるかどうかもポイントとなった。
 
 
デザイン性が高く一見良さそうに見えるが、実は必要な情報がどこにあるのか探し出せないという館も。サイトマップはあるが、サイトマップ自体が内容をうまく表しておらず迷うというサイトも存在した。
あらかじめ探す情報を指定して検索させると、学生も具体的にサイトを評価してくれる。来年も調査を実施したいと考えている。
 
また、講義終了後にツイッターに同じ内容を掲出したのちに、内容について広く意見を募っている。いまもまだ議論が継続中で、折を見て頂いた御意見なども紹介したい。
 
 

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2017年9月12日 (火)

博物館情報・メディア論について

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 北海道教育大学旭川校での「博物館情報・メディア論」担当も5年を経過し、当初は手探りだった講義内容についても徐々に安定してきた。同時に、このあたりで講義内容の適切さを検証する必要があるだろうと感じている。

そこで、講義終了後、私が講義で題材としているテーマや試験問題についてSNS上で公開し、さまざまな方から意見をうかがった。頂いた意見や議論をもとに講義内容を再検討し、来年度の集中講義に活かしていきたい。

1.主要なテーマ(受講生に知っておいて欲しいこと)

  • 博物館が発信すべき情報の種類と内容
  • デジタルのメリットとデメリット
  • 学芸員とインターネット
  • アクセス権の保障
  • 知的財産権(著作権)」

2.教科書として西岡貞一・篠田謙一『博物館情報・メディア論』(放送大学教育振興会,  2013)を使用。試験は教科書から出題。

3.講義、パソコン室でのサイト見学や調査、博物館見学の3つを柱に4日間の集中講義で実施。

4.今年の試験問題は以下のとおりである。

 

<2017年度博物館情報・メディア論試験問題>

【問題】デジタル・メディアの5つの特性について説明せよ。

  →(解答)複製性、マルチメディア性、伝送性、低価格性、対話性。

 

【問題2】メタデータとドキュメンテーションについて説明せよ。

  →(解答)メタデータ:記述するためのデータで製作年、サイズ、素材などの資料情報。ドキュメンテーション:資料に関する情報を組織的に記録文書に残すこと。またはその文書。

 

【問題3】インタラクティブ・メディアとはどのようなものか?事例を挙げて説明せよ。

  →(解答)利用者の働きかけに応じて、映像や動作を変化させる機能を持つ、双方向性のあるメディア。シミュレータなど。

 

【問題4】博物館における「メディア」と「コンテンツ」の事例を3つ挙げよ。

→ (解答事例。:の左がメディアで右が対応するコンテンツ)パネル:解説文、ポスター:案内・告知メッセージ、Web:館の基本情報・告知、音声ガイド:解説ナレーション、大型ディスプレイ:解説映像、などなど。

 

【問題5】統合データベースのメリットとデメリットについて説明せよ。

→(解答)メリット:館の資料を種別に関わらず全て検索できるので便利。デメリット:元来、部門ごとに必要な登録内容が異なるため、網羅的に登録することにより空白の項目を多数含み容量に無駄が多くなってしまう。

 

【問題6】グローバルデータベースのうち、GBIFについて説明せよ。

→(解答)地球規模生物多様性情報機構が構築する、世界中の博物館標本などの生物情報を横断的に検索できるデータベース。世界中の誰もが生物多様性情報を自由に利用できるようなデータベースの構築が目指されている。

 

【問題7】文化財のデジタル化の過程について説明せよ。

→(解答)手順1)撮影・計測、手順2)A/D変換(アナログデータからデジタルデータへ)、手順3)記録・保存、手順4)調査・研究、手順5)修復・復元、手順6)D/A変換(デジタルデータからアナログデータへ)、手順7)表示・整形

 

【問題8】デジタル・アーカイヴとは何か?解説せよ。

→(解答)博物館資料や文化財をデジタルデータの形で記録・保存し、これをデータベース化することにより検索性を付与し、調査・研究や二次利用を可能にするための文化の保存・公開の手段。

 

【問題9】デジタル・アーカイヴを構築する意義を3点延べよ。

→(解答)1.資料の継続的保存・管理が容易になる。2.資料の検索性が向上する。3.博物館・美術館の活動成果の普及・公開が可能になる。

 ※ちなみに私が取り組む紀要の問題は2と3に関わってくるもので、講義中にも事例として紹介した。

 

【問題10】著作権はなぜ保護されなければならないのか?説明せよ。

→(解答)創作物の無断使用が横行すると、作者の創作意欲が著しく減退し、新たな創作物がつくられなくなる恐れがあり、それは将来に渡っての文化の発展・振興を著しく阻害することになるから。

 

【問題11】著作権法の定める「著作物」とは何か?法的にどのようなものと解釈され、具体的にはどのようなものが含まれるか?

→(解答)思想または感情の創作的な表現であって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するもの。具体的には小説、絵画、彫刻、演劇、映画などなど。

 

【問題12】博物館が所蔵作品を展示やポスターなどに利用する際に、著作権の権利処理の観点からチェックすべき項目が4点ある。その4項目について解説せよ。

→(解答)1.その資料は著作権法上の著作物に該当するか? 該当する → 2.利用行為が著作権、著作者人格権等に抵触する行為か? 抵触する→ 3.著作権法の「権利制限規定」に該当するか? 該当しない →4.著作権保護期間に含まれるか?含まれる → 資料の「著作権者」が誰かを確認し、その人(法人)を探し出して、許諾手続きをとりましょう。

 

【問題13】次の著作権・著作者人格権について説明しなさい。1.口述権、2.公衆送信権、3.氏名表示権

→(回答)1:著作物を朗読その他の方法により口頭で公に伝達する行為。2.著作物を公衆送信する権利。また公衆送信される著作物について受信装置を用いて公に伝達する権利。3.著作物を公衆に提供または提示する際に、実名または変名を著作者名として表示する権利、または著作者名を表示しない権利(すなわちどの名前を使うか?またはそのそも名前を表示するかどうか?を選ぶ権利)。

 

以上、博物館情報・メディア論の試験問題13問でした。この内容に的を絞り、4日間で博物館見学や意見交換なども含めて駆け足でやっている。ただ、正直言って面白くない内容も含まれる。細かい文言よりも、考え方とか仕組みとか、あるいは現状と問題点について考える場にして欲しいと思っているが…。きちんと伝わっているかどうか。また、博物館学的にこの内容が適当かどうかについては、議論の余地がある。

 

実際、SNS上ではさまざまな意見をいただき、議論はいまも継続中である。のちに、頂いた意見などを紹介したい。

 

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2017年9月 3日 (日)

代行バスで狩勝峠を越えて旭川へ

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毎年恒例の北海道教育大学で担当している集中講義のため、旭川へ向かう。

2526Dで出発。車両はキハ40 1775。浦幌神社のおかみさんがお客様の見送りで駅へ来ていてご挨拶する。そのほかの乗客を合わせ6人が乗車。発車時の賑わいが嬉しい。

13 乗り継ぎで帯広。

帯広駅北口には、レールのモニュメントが敷かれている。久しぶりに、じっと見る。

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新得からの代行バスの時間の関係で、帯広から新得までの区間は特急スーパーおおぞら10号を利用する。30分後に出る、昨年まで旭川直通だった快速狩勝は、いまは新得行きのただの快速となり、代行バスにも接続しない。

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新得着。代行バスは駅前乗り場へ来ると言う。

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新得駅待合室では、エコトロッコの皆さんが写真展を開催していた。

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新得駅と代行バス。

いざ乗り込もうとすると運転手氏から「汽車、いま止まっているみたいですよ」。一瞬、声を失っているとすぐと補足説明をしてくれた。

なんと17時過ぎに金山〜東鹿越で倒木があり、このバスが金山まで行く事になるだろうとのこと。まだ駅にも行き先変更の連絡はないが、定時に出ると言う。

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代行バス停留所。バスはふらのバスであった。

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さすがに平日の上り便のせいか、乗客は私1人であった。

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落合着。代行バスの停車時間中、運転手さんに声をかけて駅を見させてもらった。月が出ている。

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荒れてきた落合駅構内。寂しさを禁じ得ない。

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跨線橋は塞がれているものの、電気は点いている。これがまた侘しさを誘う。

この後、幾寅から少年が1人乗車。見送る少女が小さく手を振っていたのが愛おしい。

このあたり、踏切の遮断機も遮断棒が外されていて侘しい。

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東鹿越駅。本来はここから汽車だが、汽車が倒木で止まっているので、今回は代行バスが金山まで運んでくれる。

 

さて、バスは猛然と金山を目指しているが、途中で汽車の金山発時刻は過ぎた。本来の東鹿越の発車時刻まで待ってから発車しているので、バスなら当然、汽車より遅れるだろう。だが、私としては富良野線への接続が気になってくる。

金山着。代行バスは我々を降ろし、逆に下りからの乗り継ぎ客を乗せるとすぐに折り返す。降りた2人に対し、バスへ乗り込む人はそれなりの数がいた。やはり時間帯的に、南富良野町へ帰る下りの人が多い。

ホームには9636Dのキハ40 1738が待機していて乗り込み、11分遅延で発車。
「旭川1名」と無線で連絡していたヘルメットの係員氏が、ホームで脱帽して見送りをしてくれ、恐縮する。乗客は代行バスから乗り継いだ2名のみで発車。

この汽車は快速列車なので、途中は山部のみ停車する。その山部で1名乗車し、13分遅延で発車。富良野線最終の発車は本来は20時44分なので、この分だと結構お待たせしてしまうかもなあ、当然ながら富良野線内の行き合い列車も待たせてしまうだろうし、なんだか申し訳ないなあと思う。

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ところが、布部通過後に猛ダッシュしている感。富良野線742Dはホーム向かいで待っていてくれ、私の乗り込みを確認すると、助役の合図ですぐ発車した。3分の遅延で済んだ。やれやれである。急いでいたので車番も見なかった。キハ150は車内での車番確認が難しい。あとで確認したら、車両はキハ150 8だった。

そうして定時に旭川着。一年ぶりの旭川は寒かった。もっと暑い印象があったが。

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