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2016年7月

2016年7月18日 (月)

エゾライチョウの交通事故死体を拾う

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 先日、企画展の関係で町内の神社調査をしていた際に、町の最北部にあたる川上地区の国道274号線路上に、エゾライチョウの交通事故死体があるのを認めた。そこで持ち帰って冷凍の後、帯広百年記念館へ納めた。
 
 鳥の死体は仮剥製にして博物館で保存し、分布の記録とする他、DNAサンプル、形態測定のサンプルなど、さまざまな利用可能性を秘めている。浦幌町立博物館では処理ができないため、拾得した動物死体は帯広百年記念館へ納めており、今回も既に取得していたスズメ、キビタキの死体と共に同館へ納めた。
 
 ところで、エゾライチョウは狩猟鳥である。美味であるという。狩猟者にきっと人気の鳥なのだろうし、私もいちど食してみたいなあと思うことがある。
 
 ただ、その現状が気になる。確かに浦幌の山では結構みかけるが、それがどの町村でも通用するものなのかどうか。北海道のレッドリストでは「稀少種」に指定され、環境省のレッドリストでは「情報不足」とされている。情報不足という事は、絶滅の危険性が判定できるほどデータが無いという事だろう。そうしたあやふやな種を、いつまでも狩猟鳥にしておいて良いのか疑問である。「情報不足」だからこそ、狩猟対象からは外すべきではないかと思うが・・・
 
 かつて、北海道のホームページに「エゾライチョウの食し方」が掲載されていて問題になった事があった。同じ北海道のホームページの別の部署には、レッドリストに「稀少種」として掲載されているのだから、批判されて当然だろう。狩猟という文化を大切にしたい気持ちはわかるが、こと生物多様性に関する限り、「疑わしきは狩猟せず」が鉄則ではないだろうか。
 
 

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