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2016年4月 1日 (金)

浦幌学芸1年経過

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 浦幌町立博物館へ来て1年が経過した。昨年のいまごろは、帯広百年記念館での新着資料展の撤収を終わらせてバタバタと浦幌へ移った初日で、まだ自宅も引っ越しておらず、帯広から自動車で急行した。しばらくは帯広住まいであった。
 
 町の暮らしにも慣れ、人々にもいろいろと知り合いも出来て楽しい反面、博物館の仕事で言えば正直なところ帯広百年記念館が懐かしい気持ちがまだ強い。なにせ浦幌は自分しかいないので、とにかく忙しい。それも学芸の仕事で忙しいのとは異なる部分で追われている感じ。また、そもそも学芸員がしばらくいなかったので、学芸員とか博物館というものが組織にいまひとつ浸透しておらず、どう扱って良いのかわからないという感じで扱われている気がする。
 
 空気感で言えば、学芸員の仕事をしているというより、町の役人という感じが強い気がする。事業も博物館の事業か?というようなものが結構あるし、調査研究はこの1年間はまともにする事ができなかった。植物標本にも全くと言って良いほど触れていない(資料扱いについては、技術的な面も含め、これはまずいなあと思い始めている)。
 
 まあ、こうした点が、館が役場や本庁と独立していて、館長や事務職員が専任で配置され、学芸員も複数いるような館と異なるところなのだろうが、まあ、そうした小規模館の問題点を実体験するために飛び込んだのだから、実感を得られて良かったとも言えよう。あとは実感で終わらせず、どう役人から学芸員へと仕事の中身も空気感も変えて行かれるかという事が大事なのだと思う。
 
 帯広含め、たまに中規模・大規模な博物館へ行って学芸員たちと話をしたりすると、いいなあ羨ましいなあと思う面がたくさんある。だが、そうして相談できる学芸員が周囲にたくさん居るという事は大きな力だなあと思う。いいなあ羨ましいなあと感じる面のうち、実際に浦幌で採り入れられるものを選び、状況を少しずつ変えていくしか方法は無いのだろうと思う。
 
 これまで投稿させてもらっていた紀要を、今号から私が編集している。ようやく最新号となる『浦幌町立博物館紀要』の第16号を発刊した。ISSNも取得し、執筆要領なども整備した。体裁を少し変更し、自然史系の短報が投稿しやすい形にした。採集記録とか分布情報とか、幅広く投稿を呼びかけ、多くの方からさまざまな分野の情報を集め、発信していきたい。

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