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2016年2月

2016年2月22日 (月)

「スゲ展」を見学に行く

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 神奈川県立生命の星・地球博物館で企画展「日本のスゲ勢揃い:撮って集めた269種」が開催されている。28日(日)までと、会期もまもなく終了する。
 この企画展に、私の勤務する浦幌町立博物館で昨年実施した「ヤチボウズ大解剖」で撮影したカブスゲヤチボウズの断面写真が展示されている。また、妻の勤務する釧路市立博物館からも、釧路湿原のヤチボウズが展示されている。
 という事で、かけあしながら神奈川県立生命の星・地球博物館へ行ってきた。
 
 
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 このとおり、展示室の謝辞パネルに名前も出して頂いた。地方博物館としては、自館の資料が他館の展示などで活用され、名前を出して頂く事はとてもありがたいこと。こうした機会が増えるように、浦幌にはどんな資料があるのかをいっそうアピールしていかなければ、と気を引き締めたのであった。
 
 
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 「日本のスゲ勢揃い」のタイトルどおり、本展では日本で確認されているスゲの全種が、標本と写真でズラリと展示されている。これは神奈川県のスゲ全種の標本展示。圧巻だ。
 この他にも北海道の高山スゲ、南方の島嶼に生えるスゲなど、テーマ毎にとにかくスゲずくしの展示。また、スゲ研究者の系譜や、スゲ笠、すげの会の紹介など、スゲに関する内容が盛りだくさん。
 本展の骨格をなすスゲの採集や研究は、北海道大学総合博物館でのパラタクソノミスト養成講座でも講師をされてきた同館の勝山学芸員。お忙しい中を展示の解説や苦労、収蔵庫の見学や標本製作過程などについてご案内を頂き、充実した博物館見学をする事ができた。ありがとうございました。
 
 神奈川県立生命の星・地球博物館は箱根登山鉄道入生田駅そば。スゲ展は28日(日)まで開催。お近くの方はぜひ足をお運び下さい!
 
 

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2016年2月16日 (火)

「木と生きる」を振り返る講座

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   14日に「<木と生きる:アイヌの暮らしと木の造形>を振り返って」終了。帯広時代は、美術館と百年記念館は隣同士だったにも関わらず、五十嵐学芸員の講座をまともに聴く事ができなかった(なぜか事業が同じ日時にかぶる)ので、今回、ようやく私も「受講」する事ができた。
 
 
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 イクパスイの造形について熱く語られるところがおもしろい。美しい写真で次々と興味深い造形のイクパスイが映されると、参加者からも感嘆の声があがった。
 ちなみに図録は既に売り切れているそうで残念。浦幌町立図書館には2冊入れてあって、貸し出しもしてますのでご利用を。
 
 
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 フリートークのような雑談を随所に挟み、アイヌ文化と木との関係などについて対談。 今回の入間市博物館の展示で再認識させられた茶の湯文化とアイヌ文化との関わりの話の延長線上、トゥキを用いた「回し呑み」について、「カトリック教会のミサでも似たような事しませんか?あれ興味あるんですよね」といきなり振られて思わず絶句・・・。たしかに複数の司祭で聖体拝領する場合、カリス(聖杯)を回し呑みしている。
 
 もちろん単なる想像でしか無いのだが、さまざまな文化の発展過程には、こうした類似の現象が随所で見られるという事か。 文化っておもしろいものだなあと実感した。今度はあらためて美術館での講座を受けに行きたいと思う。
 
 
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今回、写真は佐藤元館長に撮影していただきました。
 

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2016年2月11日 (木)

アンモナイトで講演会に特別授業

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 1月末から2月上旬にかけては、私自身が講師となる講座が3回、外部講師を招いての講座も3回と、なんだか妙に行事が詰まってしまった。なかでも、2月8ー9日に開催したアンモナイト関連事業は、4年前に浦幌から発掘されたアンモナイトに関するものなので町の人達の関心も高かった。
 講師に、発掘当時より携わっている北海道博物館の栗原憲一学芸員を招聘。そもそも化石の返却に来る予定だったところを、お願いして中学生向けの授業をして頂く事になったもの。最初は発掘現場に近い中学校1校の予定が、市街の学校でもする事になり、その上、夜には博物館でも一般向けに講座をしてもらうという、まったく浦幌の都合重視で拡大してしまい、本当に無理をお願いした講座となった。
 だが、おかげで多くの方に足を運んで頂き、研究や特別展のため4年間町外へ「出張」していたアンモナイトに、ようやく触れて頂く事ができた。
 
 
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 化石は風化してもろくなっているので、今後は基本的にガラスケースの中での展示となる。だが、返却当日のこの日は、特別に化石に触って貰う機会を持った。
 
 
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 講演の中身自体がとてもわかりやすく、かつ面白い話だった事もあり、前へ出て触ってみましょうと話すと、たちまち講師の周りには人だかり。アンモナイトを触れながら、質問もたくさん出ていたようだ。やはり化石には人を魅了する何かがあるらしい。
 
 
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 この日の午前中には浦幌中学校でアンモナイトの特別授業。アンモナイトと巻き貝の違い、オウムガイやイカとの比較などに始まり、K-Pg境界の近くで発掘された事の意味などまで、たいへんわかりやすくかつコンパクトな講義で、私が聴いていてもとても勉強になった。
 たまたま生徒達が開いていた理科の教科書に、当時栗原さんが務めていた三笠市立博物館所蔵の化石の写真が載っていた事もあり、みんな興味津々で話を聞いていて、ここでも活発な質問が出た。特別授業の実施までには、私が町の手続きに不慣れな事もあっていろいろと紆余曲折があったが、やってもらって良かったなと思う。
 
 
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 翌日には上浦幌中学校でも特別授業を実施し、夕方に会議があるとかで忙しい栗原学芸員を池田駅へ送り届ける。これでアンモナイトに「触れる」公開は終了。さらに翌日(10日)には常設展示室のガラスケースへ配置して、一般公開を開始した。まだパネルやキャプションは仮設のものだが、今後、栗原学芸員の助言も得ながら、展示を充実していく予定。
 それにしても、栗原学芸員もアンモナイトも、この2日間は本当にお世話になりました。たいへん疲れ様でした。
 
 

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