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2015年7月 6日 (月)

有島記念館で植物観察会

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 もう毎年恒例となっている、ニセコ町有島記念館での出張講座。今年は、エンレイソウ研究で有名な自然環境研究室主宰、鮫島惇一郎氏の植物画展の関連講座として、有島武郎ゆかりの「有島潅漑溝」という水路周辺での植物観察会を開催した。
 
 
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 昨年は殖民軌道跡地の観察会だったが、今年は有島武郎ゆかりの近代化産業遺産という事で、有島研究者の梅田滋氏による解説を並行して実施。写真左から2番目が梅田さん。有島潅漑溝をはじめ、有島武郎ゆかりの地域史を研究され、こうした行事で解説なども担当されている、有島記念館ではお馴染みの方だ。
 左から3番目は、企画者である有島記念館の伊藤大介学芸員。右の黄色い服の方は自然ガイドの田中富美江さんで、7月18日には同じ鮫島植物画展の関連事業として、記念館周辺の野草で草木染めを指導される。
 有島武郎が農場解放宣言をした場所として知られる神社の前にて。
 
 
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 有島記念館は、館種でいうと文学館で、全国文学館協議会(全文協)にも加盟している。一方、ニセコ町における唯一の博物館施設でもあり、近年では伊藤学芸員の熱心な取り組みにより、有島武郎の文学館という性格に加え、ニセコ町の地域博物館としても位置づけを確立しつつある。
 その一環である取り組みが、こうした産業遺産や自然史系事業だ。どちらも従来では考えられなかった取り組みで、地域資料の保存と活用拠点である博物館を目指す重要な取り組みである。
 とは言え、学芸員ひとりの小さな博物館が単独で事業を開催、それも継続する事には大きな困難が伴う。こうした連携を通じて、お互いの博物館にとって大きな力を与え合う事ができるのが学芸員ネットワークの強みだ。今後も微力ながら力を注いでいきたいと思うと同時に、ぜひ時間は浦幌町立博物館で有島記念館との共同事業を実施したいと考えている。
 
 
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 ところで、ニセコ町と言えば「山線」である。函館本線の長万部〜倶知安〜札幌間の区間の通称だ。北海道新幹線がこのルートと併走する事から、開業後のその去就が注目される区間である。
 私は並行在来線の分離には断固反対の立場だ。この区間は有珠山が噴火した際の迂回路としても力を発揮した区間である。新幹線では在来線の代替にはならないのである。今後の人口減少や高齢化を考えた場合、在来線、それも山線のようなバイパスとなる本線の維持は重要・不可欠である。
 そのためにも山線の活性化に結びつくような事業を、沿線の博物館をはじめとするさまざまな組織は考えて欲しいと願っている。
 
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 鮫島惇一郎植物画展「北ぐにの花絵本」は、有島記念館で8月16日まで開催。
くさしくは同館ホームページにて。
 7月18日には草木染め体験、8月8日には美術講座「透明水彩で花を描こう!」も開催されるので、ぜひお出かけを。そしてお出かけには「山線」の御利用を!
 
 

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