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2015年1月21日 (水)

北海道鉄道線路図

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 北海道立図書館からお借りしている明治40年の北海道鉄道路線図(下のモノクロ、複写版)と、帯広市図書館所蔵の復刻版明治32年版北海道鉄道路線図(上の赤線の図)で、現在の根室本線白糠〜豊頃間を比較してみる。明治32年の路線図にあった計画線(赤い実線)と比較線(赤い破線)がそれぞれ部分的に消されているのが、痕跡からわかる。
 
 当初の計画では、白糠から十勝太までずっと海岸線沿いであった(図の赤い実線)。それが、パシクル沼と音別川河口を避ける為に内陸部への比較線が引かれた。その比較線は、いったん内陸部へ入ったきり海岸には出てこないルート(図の赤い破線)で、鉄道部年報などにも記述がある。
 
 その後、パシクル沼を避けた後に再び海岸線に出るルートが検討され、さらに十勝太へ抜けずに厚内から内陸へ入って浦幌を経由する現在のルートがさらに検討され、決着を見ている。
 
 つまり、現在線のルートは当初計画線と比較線の単純二択ではなく、かなりの紆余曲折を経て考案された折衷案と言える。この区間の経路設定に関する研究は少なく、原因は戦災などの影響もあって工事誌が残っていない事らしいのだが、残された記録と図面を丹念に検証していく事で、いろいろと浮かび上がってくる事もあり、興味深い。
 
Photo
 

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