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2015年1月14日 (水)

逐次刊行物の見出し作りで地理を楽しむ

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 全国から送られてくる博物館出版物を収蔵する文献室の逐次刊行物書架を整理し、地区別、館種別の見出しを製作した。

 県別に北から進んでいくと、いつも迷うのが東海、信州、中部、北陸といったあたりの順番。神奈川県の次に何県が来るべきか?具体的にはいつ新潟県に出るべきか?そしてどう中部圏を脱出するべきか?が悩ましい。

 

 総務省の自治体コード順では、

 

東京→神奈川→新潟→富山→石川→福井→山梨→長野→岐阜→静岡→愛知→三重→滋賀


 の順序になっている。


 図書館の分類体系である「日本十進分類法」(NDC)でも、地理区分番号はこの順序になっている。


 日本郵便が発行する『郵便番号簿』は、

 

神奈川→山梨→長野→新潟→富山→石川→福井→岐阜→静岡→愛知→三重→滋賀

 

の順序になっていた。神奈川の次に山梨が来るのは、神奈川出身としては落ち着くのだが、静岡がえらい遠いなという感じがしないでもない。

 

 ちなみに、わが博物館業界をとりまとめている日本博物館協会はさらに複雑怪奇で、『博物館園職員録』などの配列は、

 

東京→山梨→静岡→愛知→岐阜→神奈川→新潟→富山→石川→福井→長野→三重→滋賀


 になっている!なんだこれは?

 この本、ほんといつも目的の博物館を探しづらくて困るんだが、どういう根拠でこんな配列になっているんだろう。

 

 ところで今回、三重県をどこに入れるべきかかなり迷ったのだが、三重県はその位置づけが「中部」「近畿」「東海」など、区分法によって異なるのがその原因らしい。 

 

 再び図書の分類基準である「日本十進分類法(NDC)」の地理区分を見ると、三重県は中部地方(-15)に分類され、近畿地方(-16)とは区別されている。

 比例代表選挙の近畿ブロックからも三重県は外されており、東海ブロックに入っている。

 一方、国土地理院がGISデータの補正に用いる為に定める「平面直角座標系」というものでは、三重県は第6系の近畿に入っているという。これはフェイスブックで大学の後輩から教えてもらった。

 ちなみに酪農学園大学の同窓会区分では、三重県は最初「近畿」に入っていたのに、いまは「中部」へ区分が変わっているという。これもフェイスブックで同窓会事務局の方から教わった。 

 

 たしかに三重県は、明治時代に定められた八地方区分では近畿に位置づけられており、以来、小学校の教科書ではこれを踏襲してる。だが、これはあくまで学校教材(元は『小學地理』いまの社会科)で用いられているというだけで、実は行政的には今も「**地方」の定義は無いはずである。

 

 今あるのは先に掲げた総務省の地方自治体コードで、6桁ある番号の頭2ケタが都道府県を示す番号だ。ただ、このコードも順序だけで、地方区分はしていない。

 

 郵政省が解体されて以後、郵便局は総務省の管轄だが、『郵便番号簿』を見ても三重県は近畿からは外されており、東海に区分されている。

 

 ちなみにNDCでは、山梨県も中部地方-15の筆頭に位置づけられており、関東地方(-13)とは区別されている。これ神奈川県から見ると全く不思議な感覚なのだが面白い。

 

 ちなみにフェイスブックで友人知人達とこの事を話していると、かなり「近畿だ」「中部だ」とかなりいろいろな御意見を頂いた。近畿日本鉄道が走りまくっている三重県は、JRではJR東海が大半を管轄している。東西で文化圏が異なるという意見もある。地理って面白いなとほんと思う。

 

 

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