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2014年9月

2014年9月26日 (金)

洞爺丸台風から60年

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 本日9月26日は、青函連絡船洞爺丸が座礁・転覆し日本海難史上もっとも大きな被害を出したと言われる台風被害から、ちょうど60年目の日である。いまから10日ほど前の9月17日、ちょうど自動車で道南方面へ行っていた際に、函館まで足を伸ばし、慰霊碑へ立ち寄ってきた。
 
 
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 函館の七重浜という所に建つ慰霊碑。この碑の正式名は「颱風海難者慰霊之碑」で、昭和29(1954)年9月26日の十五号台風で被害に遭った5隻の青函連絡船被災者の慰霊のため、昭和30(1955)年8月に建てられた。
 
 まだ事故のあった日からは10日ほど早いが、既に多くの花が献げられている。
 
 
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 「洞爺丸台風」と呼ばれる事が多いが、この時に被害にあったのは洞爺丸だけではなく、日高丸、十勝丸、北見丸、第十一青函丸も被災していた。旅客の乗っていない貨物便や湾内錨泊中船舶の乗組員捜索は後回しとなり、遅い船では事故から10日後の捜索だったと言う。
 
 この慰霊は洞爺丸が座礁した七重浜に建つ。以前から気になっていたのだが、列車で函館へ行く際には時間が無く訪れた事がなかった。今回は自動車で来たので、この慰霊碑や北海道大学水産学部の水産科学館を訪ねる事ができた。
 
 
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 ちなみに、慰霊碑へ行く前に立ち寄った北海道大学函館キャンパス(水産学部)構内に建つ水産科学館。札幌キャンパスに建つ北海道大学総合博物館の分館である。かつて私が製作した図録が、玄関で今も配付されていて嬉しい。
 
 
 

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2014年9月12日 (金)

このサイトの位置づけ・方向性について

 お気づきの方も多いと思いますが、サイトのトップページに掲載されていた写真を変えました。また、その下にサイトに関する文言を追加しました。

 
 これまで、ここには帯広市の市旗を掲載していました。理由は特に無いんですが、帯広市へ在住するようになって市章や市旗を覚え、なかなか渋い独特の色の旗なんだなあと思い、あまり普及していないようなのでこのサイトに掲げました。
 
 国旗や市旗というものは、元来自由に使う事ができるものです。かつては旗日に日の丸を玄関先に掲げた事のある方も多い事と思います。出身の神奈川県横浜市は、通称ハママークという見事に単純な図柄の市章があり、その単純さから市民に親しまれていて、行事の際には日の丸よりもハママークの旗を掲げる事が多かった気がしています。最近は市章や市の旗よりもシンボルマークのようなものが多くなって、あまり登場する機会が少なくなっているので、できるだけ広めたいなと考えていました。
 
 ただ、一方でこの旗を市役所の旗だと思い、この旗が掲載されている事で、このサイトが市のなんらかの公式のサイトだと思われるケースもあるようです。これについては、確かにサイトのどこにも非公式だと書かれていませんでした。いや、実は開設した当初はプロフィールに書いていたのですが、文章の改訂で消えてしまい、また、そもそもプロフィールが別画面になっているためあまり見られる事が無い、という問題もありました。
 
 そこであらためて、このサイトが個人サイトである事を強調するために、市旗をやめ、トップページに上記の文言を付け加えました。少し個人サイトだとわかりやすくなったでしょうか?
 
 さて、このサイトの内容ですが、ひとつには、博物館とか学芸員という職種が日頃どんな事をしているかという事を伝えていきたいということが開設の目的でもあります。そのため、個人サイトですが、仕事で関わっている様子をお伝えしたりする事が多いと思います。
 
 一方で、広報ではありませんので、なにか勤務館や市にとって都合の良い情報を流す事を考えている訳ではありません。むしろ、特に学芸員を志す若い世代に伝えていきたいことなのですが、博物館や学芸員の現場で起きているさまざまな問題点、マイナスの面を率直に伝えていきたいと考えています。学芸員というのは博物館における専門職に位置づけられていますが、日本における位置づけは曖昧で、なかなかその実際の姿というのがわかりづらいという部分があります。
 
 加えて、その曖昧な立場の為にさまざまな問題も抱えています。資料保存や研究などの事業面での問題もありますが、学芸員の雇用(任用)にも多くの問題点があります。私自身も地方公務員法第3条第3項第3号の規程する「特別職嘱託職員」という立場で学芸の仕事を続けていますが、この「特別職嘱託職員」には、大別して①この立場で学芸員として働く事の問題点、②職種の枠を越えて「特別職嘱託職員」という任用形態そのものが抱える問題点、が多々存在します。そうしたマイナス面をひろく知ってもらい、多くの方々に問題認識を共有して頂きたいという願いがあります。
 
 このため、このサイトでは博物館活動や自然史や鉄道など、いわゆる日常の個人的な活動の内容をお伝えする他、全国で活動されている嘱託職員など非正規雇用に関する人達の問題を採り上げています。これまでも官製ワーキングプア研究会の活動の紹介など市民活動の模様をたびたび採り上げてきました。今後も情報提供も含め、こうした問題に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 
 この他、私はキリスト者なので、キリスト教に関する事にも触れる機会があります。最近、忙しくて教会そのものになかなか行けていないため、あまりサイトに登場しませんが、カテゴリにキリスト教の文字があるように、信仰に関する話題が掲載される事もあります。
 
 以上がこのサイトの基本的性格です。今後ともよろしくお願いします。
 
 

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2014年9月10日 (水)

9.13雇用を語ろう!大集会が札幌で開催

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「9.13雇用を語ろう!大集会」が9月13日(土)に北海学園大学を会場に開かれる。詳しくは下記のリンクを参照のこと。
私は出張中で出席できず大変残念だが、公務職場における非正規雇用の問題や公契約条例などについて多くの報告があり、議論が行われる。ぜひお近くの方は御参加ください。
 

・ 建設技能労働者の雇用実態報告・・・・・全建総連札幌建設労働組合

 
・ 札幌市の非常勤職員の実態報告・・・・・札幌市職連さっぽろ公共サービス労働組合

 
・ 区役所・区民センターで働く清掃労働者の実態報告・・・・・せいそうユニオン・建交労札幌合同支部

 
・ 介護(特養施設)で働く人たちの雇用、労働実態・・・・・札幌地域労組

 
・ 児童会館の労働実態・・・・・札幌市職連さっぽろ公共サービス労働組合 青少年女性活動協会支部

 
・ 「学童保育」とは。「学童保育指導員のしごと」とは。札幌にある学童保育のことを、ご存知ですか?・・・・・札幌市学童保育連絡協議会

 
・ 保育労働者の実態・・・・・全国福祉保育労働組合北海道地方本部 札幌保育労働組合

 
・ 日本郵政グループ労働組合 非正規社員の処遇改善の取り組み・・・・・日本郵政グループ労働組合札幌北支部

 
・ 郵便局で働く非正規労働者の実態と闘いの報告・・・・・郵政産業ユニオン北海道地方本部

 
・ 田井自動車の闘い――職場に日本国憲法と労働基準法を持ち込んだ・・・・・札幌地域労組 田井自動車支部

 
・ 不当な非正規タクシー労働者の労働条件・・・・・自交総連三和交通労働組合

 
・ 非正規教職員の実態と提言・・・・・札教組 臨時採用教職員部

 
・ 公務を支える非常勤職員・・・・・全労働北海道支部

 
・ 札幌学生ユニオン報告・・・・・札幌学生ユニオン

 

・ 女性の貧困・・・・・しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道 
 
 
 
 
 

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2014年9月 9日 (火)

水田雑草が楽しい

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 栗山町ハサンベツ地区の水田で久しぶりに見たミゾハコベ(左の小さいやつ)とアゼナ(右の赤い実のやつ)。ミゾハコベはちょうど小さな赤い花が咲いていて、顕微鏡でみんなに見せたかったのだが、お見せできるタイミングが無く非常に残念だった。
 
 帯広でもミゾハコベはときどき見る事があったが、最近見ていない気がする。帯広市立森の里小学校に作られたビオトープの底に、ミズハコベと共に2年前くらいは見たのだが、最近は見ない。やはり水田のように定期的に水が抜けないといなくなるのだろうか?
 
 今も見るのは札内川。主要河道から外れて半分水たまり状になっている浅い水辺に生えているのを見る事がある。やはりミズハコベと一緒に生えているのがおもしろい。
 
 
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 オモダカも花盛り。アギナシもあるらしいが、私が見た個体はどれもオモダカだった。他にもヘラオモダカやサジオモダカが花から実になる時期だった。ミクリは既に実がバラバラに落ちていた。
 
 水田雑草は見ていて楽しい。特に水を落としてからの水田には「秋植物」などと呼ばれる水田雑草群落が形成され、独特の植物相になる。十勝にいると水田を見ないので、こうして水田地帯に行くと田んぼ巡りをしてしまう。
 
 

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2014年9月 8日 (月)

植物講座で栗山町へ行く

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 旭川での集中講義を終えて戻ってからの9月5日から7日までは、自動車へ植物図鑑や標本製作用具など一式を積み込み、空知の栗山町へ向かう。栗山町ハサンベツ地区で行われている里山計画地において、日本自然保護協会が主催するモニタリングサイト1000事業の講習会を開催するためだ。
 
 ハサンベツの里山地区は、神奈川県うまれの私には懐かしい「谷戸の水田」の景観が生きていた。水田の夕暮れ。空には無数の赤とんぼがとびかい、子供達がドジョウ捕りに来ていた。
 
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 講習会初日のモニタリングサイト1000里山調査についての講習会。講師は日本自然保護協会のモニ1000担当である後藤さん。地元栗山町の他、旭川市や帯広市からも参加した。栗山町からは教育長も出席いただいた。ちなみに帯広市の教育長は、講座どころか百年記念館へ顔を出す事自体がまず無い。
 
 
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 私が担当した植物調査の講習会にて。野外での植物調査で正確なデータをとるためのツールとして、植物図鑑や検索表の使い方を学ぶ。
 
 
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 こちらは初日に個人的に訪れた栗山町開拓記念館。講義を前に、町の概要や歴史を知りたくて訪れた。
 
 
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 自然史分野では標本も展示。左下の植物標本を製作した伊達さん、右側の昆虫標本を製作した高橋さんも、今回の講習会に参加されていた。
 
 栗山町をゆっくり訪れたのは初めてだったが、またハサンベツ里山計画地の様子を見に来てみたい。
 
 

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2014年9月 4日 (木)

旭川へ集中講義の指導に行く

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 タデ科の植物観察講座(パラタクソノミスト養成講座)が終了した日の夜、上りの富良野線直通快速「狩勝」に飛び乗り、旭川市へ行く。毎年恒例の「博物館情報メディア論」集中講義のため、北海道教育大学旭川校や行くためだ。教育大は小さいながらも新しいきれいな校舎だった。
 
 
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 博物館情報メディア論を初めて受け持った3年前は、内容もまだ手探りの状態だった。しかし、3年目となる今年は教えるべき内容も固まり、むしろ盛りだくさんとなった。少し整理が必要な段階だなと痛感した。
 
 写真は初年度より講義に採り入れている図書館の文献ガイダンス。今年は初めて書庫の見学をした。
 
 博物館における図書室の運営も、これからの学芸員にはセンスが求められる。情報センターとしての博物館を学ぶ上で重要な知識だと考え、北海道教育大学附属図書館旭川館の涌井司書さんの御協力を得て、毎年実施している。
 
 
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 2年目からは地元の博物館に出かけ、実際にメディアがどのように活用されているかを見学する。学芸員の方に解説もお願いしている。今年は三浦綾子記念文学館を見学した。
 
 
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 今年は三浦綾子デビュー作となる「氷点」が発表されて50年の節目の年で、文学館ではさまざまな企画を開催している。企画展では「銃口」を事例に「原罪」をテーマとした展示を開催中。キリスト教文学の神髄と言えるテーマで、講義とは関係なく個人的にもひきこまれる内容であった。
 
 
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 学生達に文学館開設の経緯や収蔵資料の内訳などを解説する、同館の小泉学芸員。この文学館は旭川市立ではなく、市民や支援者の寄附で設立され、今もそうした志を財源に運営されている。そうした館の独自性や三浦綾子その人の人となりについて、熱を帯びた解説がされる。終了後自由見学としたが、大半の学生が閉館近くまで残り、展示を見たり作品を読んだりして帰って行ったのが印象的だった。文学の力と、その力を伝える文学館の役割は大きいと、あらためて感じた。
 
 

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