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2014年6月

2014年6月27日 (金)

ハルニレがわんさか芽生えてる

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 今年はハルニレが大豊作。満開の花のあとには大量の種子が生産され、風に乗ってばらまかれた。そして今、それらの種子が一斉に芽生えてきている。
 
 写真のサッカーゴールの縁で黄緑色に芽生えている草がハルニレの芽生え。風が吹き溜まり易いところに種子も集まって、それらが一斉に芽生えたらしい。奥に親である1本立ちのハルニレの木が見える。
 
 
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 これがハルニレの芽生え。小さいながらも、鋸歯のあるハルニレっぽい本葉が展開している。
 
 
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 親木の周辺。この木の廻りは芝生になっているが、芝生の中からは芽生えていない。一方、少し離れた芝生の縁が薄い黄緑色の列になっているのがわかる。芝生と裸地の接点のところに、ハルニレの芽生え植生帯が形成されている。
 
 
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 ハルニレ芽生え植生帯の拡大。よく見ると、グラウンドの裸地部分にもポツポツと芽生えているのがわかる。ここは小学校の校庭なので、グラウンドは子供達が走り回るのと乾燥がひどいので、密度が低いのだろうか。芝生の縁は、風で種子が溜まり易いのと、裸地に比べて土壌湿度が高い事も影響しているのかもしれない。
 
 大量に芽生えたハルニレの子供達だが、大きくなる事はなく、大半が短期間で死んでいく。恐らく乾燥が原因だろうが、もしこれが全部大きくなったら、それはそれで大変である。いかに大量の犠牲の上に親木が成り立っているかがわかる。
 
 
 
 

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2014年6月24日 (火)

藤丸古書市は今日まで

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 先週木曜日から開催されている「第7回オビヒロ藤丸古書の街」は本日まで。最終日の今日は16時で閉店だそうな。ブックオフなどを除く古書店の常設店舗が無い十勝では、毎回非常に楽しみで有意義な古書市で、今回もいろいろな資料を目にする事ができた。
 
 
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 今回購入したもののうちのひとつ「浦幌村教育研究会記録」。戦後すぐの1945(昭和20)年10月に、常室小学校を会場に開催された、道庁と現場の先生方との教育研究会の記録。
 
 
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「北大で挙手敬礼を廃止したが、国民学校に於ては如何にすべきか」
「日本古来の禮に戻るべきだろう」
「平素はゲートルをはかなくてもよい」
「乗馬スボンは如何」
「いいです」
「頭の毛をのばすのは文化的か非文化的か・・・」云々
 
   民主教育への転換に際して苦悩する教育現場の様子が綴られている。活字化し、来年度の『浦幌町立博物館紀要』へ報告したいと考えている。
 
 
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 この他にも、浦幌炭鉱小学校の文集を1冊購入。尺浦通洞を走る電車に初めて乗った子どもの驚きが作文で綴られていて興味深い。こちらは浦幌町立博物館の佐藤館長にお願いし、ただいま開催中の同館企画展「浦幌炭礦閉山60年回顧展」で展示させてもらった。この展示は浦幌町立博物館にて8月まで開催中。
 
 
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 ちなみに、この展示で圧巻なのは、当時の浦幌炭礦の様子を再現した手作り模型。なんと、ほぼ記憶のみで作られている。しかし、その再現性たるや見事というほか無い。必見です。
 
 古書市は他にもそそられる資料がいろいろ出ていたのだが、予算の都合もあり、あと少しだけ購入して我慢我慢。自分の研究費や資料予算があればなあ・・・
 
 

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2014年6月21日 (土)

十勝監獄レンガ遺構の一般公開

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 帯広市の緑ヶ丘公園で、歩道バリアフリー化工事の際にみつかった十勝監獄関連レンガ遺構が一般公開されています。本日と明日(22日)の10時30分から15時で、①11時から②13時からの2回、説明会があります。場所はグリーンパークと百年記念館の間です。主催は帯広市教育委員会文化課です。
 
 

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2014年6月16日 (月)

横浜市史資料室紀要を読む

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 先般、横浜へ帰った際に購入してきた『横浜市史資料室紀要』第3号。特集もさることながら、他に興味深い論考が2つ。
 
 ひとつは吉田律人さんによる「横浜市における一般公衆浴場数の変遷:関東大震災からバブル経済期まで」。いわゆる銭湯の営業数を解析し、その増加期は震災前後、日中戦争勃発後、高度経済成長終焉期の3期に分けられる事を明らかにすると共に、それに関する論考が述べられている。昨今の公衆浴場の激減について、「横浜における銭湯の軌跡を守り、それを後世に伝えていくためにも、銭湯資料の収集と保存が歴史資料保存機関の喫緊の課題と言えよう」と結ばれており、感銘を受けた。
 
 もうひとつは百瀬敏夫さんの「大正・昭和初期、副業的モモ生産農家の一事例:港北区綱島地区における事例」。この綱島地区は私の生家に近く、友人も多かった地区だ。子どもの頃は確かに青果市場があったのを覚えており、さらに最後の農耕馬がバス通りを荷車を牽いて走っていた。
 この論考で興味深かったのは、この一帯では水田が中心だったが、裏作や副業としてどのような作物が作られ、その背景には何があったのか?という論考。注目すべきは裏作のサヤエンドウで、豆景気に湧いた十勝と同じ時期に価格や需要が増大し、裏作と言えど無視できない量を出荷していた事である。まあ、当たり前と言えば当たり前なのだが、日頃十勝で見聞きしている事は、やはり世界の景気動向に応じて、全国規模で起こっているのだなあと実感し、面白かった。
 
 それにしても、市史資料室が立派な紀要を刊行し、興味深い論考が綴られているのはうらやましい。十勝でも、もう少しなんとかならないかなあと思う。
 
 

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2014年6月15日 (日)

ぶらり帯広3回目を開催

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 今年で3回目の「ぶらり帯広」を開催。天候が心配されたが、幸い、今日の午前中は一時霧雨程度で、基本的には好天に恵まれた。写真は春季例大祭の中の帯廣神社境内。馬像の前にはたくさんのニンジンがお供えされていた。
 
 
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 旧帯広川の畔で、昆虫担当学芸員がハルニレの虫こぶと、アブラムシの生活環について解説。私もここで水草のバイカモについて解説した。
 
 
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 発祥の地公園にて、歴史担当学芸員が皆川周太夫と八王子千人同心について解説。こうして、水光園から総合体育館までの間を、2時間半かけてゆっくりと歩き、帯広の歴史と自然を紹介した。この行事、地域を知る企画として、もっとも博物館らしい巡検であり、回数をもっと増やしても良いかもと思っている。
 
 

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2014年6月14日 (土)

植物標本の情報を公開するのだ

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 当館は道内の公立博物館では最初に国立科学博物館のサイエンスミュージアムネット(S-Net)事業に参加した。国立科学博物館を経由して、国内の標本データベースJBIFおよび国際データベースGBIFへ標本目録を公開し、所蔵資料の多面的利用に供するためだ。

 データは統一のフォーマットに揃えて提出するのだが、その作業の過程で館のデータベースに存在したいろいろなミスが見つかる事も多い。最終的に提出したデータはクリーンなものになっているが、今度はそれに基づいて自館のデータベースを修正する作業が待っている。場合によっては標本ラベルに遡って修正処理をする。

 こうした事後作業も結構時間がかかるものだが、まあ、ボチボチ進めるしかない。この作業の果てに、きっときっと良い事があるはずさ。

 サイエンスミュージアムネットはこちら。標本だけでなく自然史系学芸員データベースもあり、参加館の学芸員の専門分野などを知る事ができる。
 
 
 

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2014年6月13日 (金)

恩師が来た

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 先週の土曜日、神奈川県横浜市から高校時代の恩師が来た。北海道教育大学釧路校で学会があり、その帰りに帯広へ立ち寄り、帯広空港から帰られたのであった。
 
 先生は私の高校時代の担任であると共に、写真部の顧問でもあり、在学中から多々お世話になってきた。私だけではなく、高校時代の私の友人には、クラス担任ではなかった者も含めて在学中さまざまな面でお世話になった者が多かった。それだけ、ある意味で問題の多い学年だったのだろうが、その縁は卒業後も続き、私が北海道へ出た後も、たびたび友人達は先生の家に集う機会を持っていた。
 
 そんな中で私は久方ぶりに再会できたのだが、驚いたのは先生は今、東京大学の大学院生であった。博士課程に入学され、嘱託として勤務を続ける傍ら、毎週大学院のゼミへ通い、博士論文の研究を続けている。今回の学会も、その発表のためであった。
 
 高校時代、私はけっして勉強は好きで無かった。勉強が好きで無かったので、特に大学へ行こうと思わず、高卒で就職したのだった。しかし、先生はそのような私に学び続ける事を強く勧めた。友人の影響もあり、結果的に私は高校を卒業して3年後に酪農学園大学へ進んだのだが、「勉強」と「学問」の違いを知り、学ぶ事の楽しさ、学びと社会との結びつきなどを知る事ができたのは、在学中に先生から受けた影響が大きかったと思う。
 
 いま再び猛烈に学問に取り組んでいる先生の姿を見て、私はただただ衝撃であった。同時に、新たに現場の学校教育の現状を聞いたり、研究テーマについて議論ができるようになったのは新たな喜びである。学び続ける事の尊さ・素晴らしさをいつまでも感じさせてくれる先生との出会いは大きいものがある。
 
 

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2014年6月 1日 (日)

「ぶらり帯広」参加者募集中

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 帯広百年記念館では、6月15日(日)に「ぶらり帯広」第3回目を開催。今年は国道38号線沿いの「水光園」を出発点に、発祥の地公園や帯廣神社、帯広川などを巡り、総合体育館で解散の予定。帯広の原点とも言える地域を3時間ほど散策しながら、歴史、自然、文化などについて3名の学芸員が解説する。
 
 写真は帯廣神社前の鎮橋(絵葉書)。大正年間、度重なる帯広川などの洪水で河川改修が行われ、橋もコンクリート化された。鎮橋自体のコンクリート化は1931(昭和6)年末だが、下記の西一条橋は翌年のため、この絵葉書も恐らく1932(昭和7)年の橋梁コンクリート化を期に一連の帯広川改修を記念して発行されたものと思われる。
 
 「ぶらり帯広」へ参加して、今の鎮橋周辺の景観と比べてみませんか?参加申込は帯広百年記念館 0155-24-5352 まで。
 
 
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 西一条橋。
 
 なお、植物はバイカモやクロユリが見られます。
 
 

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