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2013年11月 3日 (日)

道立図書館で資料調査

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 意外になかなか行けないところ、私にとってはそれが北海道立図書館だ。「意外に」というのは、酪農学園大学と同じ江別市にあり(と言うか隣だ)、非常勤講師で割と頻繁に酪農へは行っていたのに、開館時間が講義時間とまったく重なるので行けない。北大など札幌へ行く時は、江別へ来る時間が無い。たまに時間が空いた時は月曜日で、休館日なので行けない。これらの事情が重なってしまい、行けそうな機会はたくさんあったのに、意外と行けなかったところ、それが道立図書館なのである。その道立図書館へようやく行ってきた。
 
 
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 しかしながら道立図書館自体は私にとって縁遠い存在ではない。学生時代、幌加内時代、そして帯広にいる今を通じ、大学や町の図書館を通じて資料を利用させていただいていた。つまり「相互貸借」の制度を利用し、実際に行かなくとも資料自体は年間かなりの頻度で借用しているのである。しかし、特に北方資料室所蔵資料の場合、館外への持ち出しが禁じられている資料も多い。こうなると実際に見に行かなくてはならない。そしてそうした資料が、実にこの半年間で山のように溜まってしまっていた。今回、なんとか時間を工面して、そのような資料を調べに行く事ができた。
 
 ちなみに北方資料室前では炭礦をテーマとして展示が開催されていた。惹かれるが、展示を見ている時間的余裕は全く無かった・・・。
 
 
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 まずどうしても今見ておかなければならない資料がこれ。浦幌町立博物館の三上司書を通じて、北方資料室の小川司書からレファレンスの回答が来たのは4ヵ月以上も前。いつでも見に来て良いとの事だったが、こちらが多忙にかまけて全く行けない状態であった。ようやく訪れたこの日は小川さんは休みだったが、貴重な資料をようやく調べる事ができた。
 
 浦幌炭鉱については、後の軽便鉄道計画、地方鉄道計画、そして専用鉄道計画について、国立公文書館と道立文書館に資料が残っている。が、その前に実際に敷設されていたという馬車軌道については、はっきりした資料が見つからないでいた。今回、道立図書館に地図が残っているとの連絡を受け、これは確かめておかなければならないとやって来たのである。
 
 実際、この資料は一級品で、いろいろと新たにわかった事があった。それらは後日、研究成果としてまとめる予定。
 
 
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 もうひとつ、ここには道内版の時刻表が交通公社より寄贈されてかなりの部数揃っている。旧広尾線幸福駅の解説年月について調査するにあたり、釧路鉄道管理局により開設が許可された年月は判明しているのだが、実際に列車が停まるようになった年月が実は判然としない。部落史などの記述には出てくるのだが曖昧なのは否めず、公式な記録に出てくるのはいつだろう?と考えていた。
 
 今回、管理局による開設許可年月以後、駅昇格となる1956(昭和31)年11月までの所蔵時刻表を全て調べてみたところ、幸福駅が臨時駅として時刻表に掲載されたのは1952(昭和27)年9月1日ダイヤ改正号が最初であった。
 
 
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 これがその本文。(臨)幸福の表記が見え、一日4本の列車中、2本が停車しているのがわかる。また、臨時駅の為に営業キロが設けられていない。
 ちなみに1956(昭和31)年11月19日ダイヤ大改正号には営業キロが記されており、駅昇格を裏付ける。この間の1956(昭和31年)年6月1日ダイヤ大改正号では、臨時表記が消え、全列車が停車するようになっているが、営業キロ表記が無い。
 これらの事から、少なくとも1952(昭和27)年には幸福が臨時駅として開設されている事がわかる。一方、道立図書館には1950(昭和25)年10月号から1952(昭和27)年9月号までの間、時刻表が収蔵されていない。この間一冊も刊行されていなかっとは考えにくく、この間の号の確認が必要である。これが次の課題だ。
 
 
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 続いてニセコ町の殖民軌道真狩線について。これは全道の殖民軌道の配置図。
 
 
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 これを見ると、計画では真狩別からさらに留寿都まで延長する計画だった事がわかる。真狩線については写真などの記録も少なく、不明な点が多い。文書からわかる事を今後も調べ続けていきたい。
 
 ここまで調べて時間切れ。それでも当初より2時間程度予定をオーバーし、本当は道立図書館の後で行く予定だった用事を断念した。標本でもそうだが、やはり資料調査を始めると時間がどんどん無くなっていく。このためだけに休みをとって、丸一日没頭するようにしないといかんなあと、わかっていたのに改めて実感・・・。そう思いつつも、講座の開催地ニセコ町へ向かう。
 
 

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