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2013年10月26日 (土)

道東3管内博物館協議会研修にて

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 24-25日、道東3管内博物館施設等連絡協議会の研修会が川湯で開催された。初日のテーマは「外来種と博物館」で、私の方からはハイコウリンタンポポの状況と博物館での取り組み事例について報告させていただいた。
 翌日は川湯付近の博物館施設等の見学。川湯エコミュージアムセンターの方の案内で、アカエゾマツ林を少しだけ歩く。アカエゾマツに混じって多数のコシアブラがあるのが印象的。林床はすごい数のゴゼンタチバナだった。
 
 
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 エコミュージアムセンターの中で研修中。
 
 
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 いろいろ巡ったが、釧路圏摩周観光文化センターの中の「更科源蔵文学資料館」も興味深かった。
 
 
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 ドーム天井の、なんとも不思議な展示空間。もともと他目的の施設を活かしての展示スペースだが、文学資料館っぽく無い宇宙的な空間が独特だ。展示は弟子屈町図書館が担当しているとのこと。
 
 
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 展示方法でちょっと面白かったのは展示ケースの中。右端は調湿材で、湿度を一定に保つもの。これはよく見るのだが、左上の角にある青い小さな箱は何だ?これ、よく見ると「ノンスメル」と書かれている。つまり脱臭剤だ。脱臭剤を展示ケースに入れるのは初めて見た。それとも箱を活用して中身は防虫剤なのかな。質問したのだが図書館が担当なのでわからなかった。
 
 
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 続いて任意団体である「てしかが郷土研究会」が管理している「てしかがの蔵」。
 
 
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 元営林署の建物を活用して、建物は教育委員会が所有。中の所蔵品は研究会の所蔵で、管理も研究会の方々が行なっている。
 
 
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 なんじゃこりゃーと驚きの品々ばかりである。一見乱雑に置かれているように見え得るが、全て資料番号が振られ、台帳が作られており、テーマ毎に置かれている。建物の状態を除けば、ある意味ひとつの収蔵庫の理想型とも言える。
 
 
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 初代図書館長にして研究会の種市佐改(たねいち さかい)さんは元国鉄の職員だそうで、鉄道関係資料もたくさん所蔵されている。「日本で一番古いレールの断面」というキャプションが目に留まり、そんな馬鹿なと思ったが、よく見るとキャプションの置かれたレールではなくて右上の方にある小さなレールが確かに双頭レールだ。どうも本物らしい。新橋〜横浜間のいずれかの当時のレール断面らしく、表面に何か記念の刻印があるようだが、よく見えなかった。いつか見せて欲しい。
 
 
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 大正7年(1918年)の鉄道路線図。この頃の路線図は当館には無く、意外に興味深い資料だ。厚内が釧路管内に入っていたり、まだ上厚内が無かったり、下頃部、止若、伏古、佐念頃と旧駅名だったり・・・。これ、すぐにでも鉄道史写真展で借りたいなと真剣に思った資料。
 
 
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 硫黄山鉄道のレール。
 
 
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 雄別鉄道のサボ。
 
 
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 そして初期の頃の通票閉塞器。鉄道電話が古い型だ。鐘型伝令とうずまき型電鈴のタイプだった。このあたりが特に興味を持った資料だが、他にもいろいろあった。赤帽の制帽なども、十勝では残っていないだろうし、教科書のコレクションもなかなかだった。個別に問い合わせや調査をさせていただきたい資料がたくさんで、個人的には今回最も関心を抱いた施設だった。
 
 

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