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2013年10月

2013年10月30日 (水)

北見・美幌・女満別へ

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 27日で終了した「北海道の駅舎」展のボールペン原画を返却しに、北見の山宮さん宅を訪れる。幸い、展示をご観覧いただいた山宮さんからも良い感想をいただき、山宮さんお薦めのラーメン屋で一緒に昼食を摂った。次は釧路市立博物館で展示が始まる予定。ラーメン屋さんで別れ、北見駅のはずれからタマネギ輸送貨物列車を眺めてから美幌へ移動する。DD51が貨車の両端に連結されているプッシュプル運転も、来年以降はどうなるのかわからない。
 
 
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 美幌町では、春にエゾヒメアマナの調査をした美富地区で、自生地の図面製作用に補足調査をする。美幌博物館から巻き尺をお借りし、学芸員補の平林さんに調査を手伝ってもらう。調査の後は博物館へ戻ったり、役場や土地管理者を回って資料収集をする。
 
 
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 最後に標本を見せてもらい、自生地の環境などについて学芸員の鬼丸さんから話を聞く。また、やはり学芸員の町田さんが、調査地の明治時代から今日までの5万分の1地形図と航空写真を探し出してくれたので、それらを調べ、複写する。
 
 という訳で、急な訪問にも関わらず、皆さん本当にありがとうございました。夜は大空町女満別へ移動して宿泊。学生時代に毎月のように通った女満別も、こうして泊まるのは数年ぶりだが、宿でも仕事の続きがあるのでゆっくりできないのが残念。
 
 

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2013年10月27日 (日)

北海道地理学会の巡検を案内する

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 今日は札幌から北海道地理学会の巡検がやって来て、帯広の農業を御案内した。当館の見学の後、稲田のビート資料館を見学。清水館長(右端)が丁寧で熱のある展示解説をして下さり、参加者も興味津々だった。ここでビートと製糖産業の基礎を学んだ後、農場へ移って農業者の話を聞く時間を持った。
 
 
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 続いて富士地区にある前多さんの農場を訪問。前多さんと近隣の藤本さんに来て頂き、農場見学と帯広農業についての懇談を行なった。秋まき小麦の畑を見学する北海道地理学会の巡検参加者。
 
 
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 続いてビート畑を見学。
 
 
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 御厚意により、参加者自らビートを抜いてみる。みんな喜んで大きなビートを畑から引き抜いた。
 
 
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 みんなが引き抜いたビートを、すぐに包丁でスライスして食べてみる。実に甘くて美味しい。帯広に来たばかりの頃、農道に落ちていたビートに感動して持ち帰り、同じように食べてみた時はとても渋かった。しかし今日のビートはとても甘くて、みんな感動していた。
 写真は農場見学を引き受けて下さった前多さん(左)。
 
 
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 もう一人、農場見学を引き受けて下さった藤本さん(右から5人目)。当初は藤本さんの農場で、ナガイモの収穫作業を見学する予定だったが、天候の関係で農作業日程が変更になり、急遽、前多さんを御紹介いただいた。それでも駆けつけて下さり、参加者からの質問に丁寧に答えて頂き、最後の挨拶も藤本さんが締めて下さった。
 お二人に農場見学をお願いして大正解だった。感謝です。
 
 巡検はこの後、大正集落、帯広空港、種苗管理センター、幸福駅の近くを通りながら中札内村へ移動し、道の駅なかさつないで私の案内は終了。皆さんは帯広広尾道経由で札幌へ帰られた。皆さん、たいへんお疲れ様でした。
 
 

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2013年10月26日 (土)

道東3管内博物館協議会研修にて

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 24-25日、道東3管内博物館施設等連絡協議会の研修会が川湯で開催された。初日のテーマは「外来種と博物館」で、私の方からはハイコウリンタンポポの状況と博物館での取り組み事例について報告させていただいた。
 翌日は川湯付近の博物館施設等の見学。川湯エコミュージアムセンターの方の案内で、アカエゾマツ林を少しだけ歩く。アカエゾマツに混じって多数のコシアブラがあるのが印象的。林床はすごい数のゴゼンタチバナだった。
 
 
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 エコミュージアムセンターの中で研修中。
 
 
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 いろいろ巡ったが、釧路圏摩周観光文化センターの中の「更科源蔵文学資料館」も興味深かった。
 
 
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 ドーム天井の、なんとも不思議な展示空間。もともと他目的の施設を活かしての展示スペースだが、文学資料館っぽく無い宇宙的な空間が独特だ。展示は弟子屈町図書館が担当しているとのこと。
 
 
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 展示方法でちょっと面白かったのは展示ケースの中。右端は調湿材で、湿度を一定に保つもの。これはよく見るのだが、左上の角にある青い小さな箱は何だ?これ、よく見ると「ノンスメル」と書かれている。つまり脱臭剤だ。脱臭剤を展示ケースに入れるのは初めて見た。それとも箱を活用して中身は防虫剤なのかな。質問したのだが図書館が担当なのでわからなかった。
 
 
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 続いて任意団体である「てしかが郷土研究会」が管理している「てしかがの蔵」。
 
 
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 元営林署の建物を活用して、建物は教育委員会が所有。中の所蔵品は研究会の所蔵で、管理も研究会の方々が行なっている。
 
 
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 なんじゃこりゃーと驚きの品々ばかりである。一見乱雑に置かれているように見え得るが、全て資料番号が振られ、台帳が作られており、テーマ毎に置かれている。建物の状態を除けば、ある意味ひとつの収蔵庫の理想型とも言える。
 
 
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 初代図書館長にして研究会の種市佐改(たねいち さかい)さんは元国鉄の職員だそうで、鉄道関係資料もたくさん所蔵されている。「日本で一番古いレールの断面」というキャプションが目に留まり、そんな馬鹿なと思ったが、よく見るとキャプションの置かれたレールではなくて右上の方にある小さなレールが確かに双頭レールだ。どうも本物らしい。新橋〜横浜間のいずれかの当時のレール断面らしく、表面に何か記念の刻印があるようだが、よく見えなかった。いつか見せて欲しい。
 
 
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 大正7年(1918年)の鉄道路線図。この頃の路線図は当館には無く、意外に興味深い資料だ。厚内が釧路管内に入っていたり、まだ上厚内が無かったり、下頃部、止若、伏古、佐念頃と旧駅名だったり・・・。これ、すぐにでも鉄道史写真展で借りたいなと真剣に思った資料。
 
 
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 硫黄山鉄道のレール。
 
 
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 雄別鉄道のサボ。
 
 
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 そして初期の頃の通票閉塞器。鉄道電話が古い型だ。鐘型伝令とうずまき型電鈴のタイプだった。このあたりが特に興味を持った資料だが、他にもいろいろあった。赤帽の制帽なども、十勝では残っていないだろうし、教科書のコレクションもなかなかだった。個別に問い合わせや調査をさせていただきたい資料がたくさんで、個人的には今回最も関心を抱いた施設だった。
 
 

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2013年10月22日 (火)

帯広市指定文化財の活用

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 10月20日の「近代化遺産の日」行事として、全国近代化遺産活用連絡協議会主催の「近代化遺産全国一斉公開2013」の企画事業として実施した十勝鉄道保存車輌の特別公開。おかげさまで10〜15時の公開時間中、寒空の下であるにも関わらず、256名もの方に御来場を頂いた。当時を知る人から近所の子供達まで、幅広い層が関心を持って集まって頂き、十勝鉄道に関するいろいろな証言も得る事ができた。
 
 昨日、近所の喫茶店へ行ったら「うちの子も見に行ったんですよ。楽しかったみたい」と店の方から声をかけられた。こうした反応があるのが最も嬉しい。
 
 
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 日頃は機関室の窓も塞がれている状態の4号機関車。この日は立ち入りはコハ23のみだったが、機関車の機関室も外から見えるようにした。機関室の窓が開いた状態、また機関室の天窓も跳ね上げた状態での写真が撮れるようにした。
 
 今回の公開では、帯広市教育委員会文化課との合同で実施した。指定文化財をこのような形で公開するのは恐らく帯広市としては初めての試みである。開催の意義は大きいと自分では考えているが、今回の開催を通じ、その方法については今後いろいろと検討しなければならない面もある事を知った。
 
 今後最大の課題は、今回を受けて来年度以降をどうするか、そして他の文化財の活用をどうするか。役所的には百年記念館と教育委員会文化課との連携の手続きをどうとっていくかという課題も残った。指定文化財の所管はあくまでも文化課で、百年記念館が事業を立案・計画していくにあたって、どう手続きを進めていくか?という点である。実は十勝鉄道の車輌を事業として活用するにあたって、どう文化課へ申し入れ、手続きをとっていくかが、前から結構曖昧だったのだ。この手続き方法を今後はもう少しスッキリとした形に定式化していけば、さまざまな文化財をより有効に活用できるのではないかと思う。
 
 また近代化遺産や産業遺産という視点を帯広市にどう認識させるかという面も課題であると考えている。従来、これらの車輌は、車輌としての側面よりも「十勝鉄道」という存在そのものについて後世へ伝えるという側面が強かった。したがって、例えば4号とコハ23そのものについての解説パネルなどは存在しなかった。本展では1輛ごとに用意したが、これらの恒久的な解説パネルの設置が望まれる。
 
 今後の車輌の補修の問題もある。塗装やコハ23の床板など、大がかりな予算が必要なものもある事から、助成金の活用などを検討する必要もある。百年記念館としては、近代化遺産・産業遺産としての側面からの学術調査と論文の執筆、その結果にもとづく事業の開催を通じて、教育委員会へその成果を蓄積していく事が役割だと考えている。
 
 他方、教育委員会の事務局にそうした認識を強く持ってもらう事、そして本当ならば事務局にも文化財に精通した職員が配置される事が望ましい。指定文化財に限らず、近代化遺産・産業遺産をどう保存し、活用していくかのビジョンを教育委員会として持っている事が重要である。そのためには、ただの事務屋では限界があり、専門性を持った判断が必要である。その専門性は学芸員が補うとしても、行政官にも勉強が必要ではないか。今後、たとえば学芸員と文化課との合同の勉強会を開催するとか、文化財関係の学会に行政官も研修に行くなどの措置がはかられて良いが、もっとも必要な事は、文化財に関心のある職員を配置する事で、これが一番難しいんだろうなと思う。
 
 

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2013年10月19日 (土)

とてっぽ通りの車輌に一日だけ入れます

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 明日10月20日は「近代化遺産の日」。帯広市では今年初めて、帯広百年記念館・帯広市教育委員会文化課の主催で、この近代化遺産の日に合わせて全国で開催される「近代化遺産一斉公開」に参加し、この日とてっぽ通りに保存されている元十勝鉄道の機関車・客車を一般公開します。
 
 
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 10月20日の日曜日午前10時から午後3時まで。入場自由。入れるのは客車の方のみですが、機関車も中をのぞけるようにする予定です。どうぞお立ち寄りください。
 
 
 

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2013年10月 6日 (日)

山宮喬也「北海道の駅舎たち」原画展

 帯広百年記念館では、ロビー展「山宮喬也ボールペン画『北海道の駅舎たち』原画展」を開催いたします。今回は十勝編で、主に根室本線新得〜厚内と、ふるさと銀河線全駅のボールペン画を展示しています。

 ロビー展なので入館無料。27日(日)まで。
 
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