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2013年8月11日 (日)

ビート資料館でとてっぽフェア

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 帯広市稲田にあるビート資料館。日本甜菜製糖株式会社が運営する企業博物館だ。小さな博物館に、日頃は日甜の歴史やビートから砂糖が作られる工程などが展示されている。しかし今年の8月9-11日の3日間は「とてっぽフェア」で展示を一部入れ替え。十勝鉄道創業90年を記念して、鉄道に関する展示を開催した。
 
 
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 ビート資料館1階ロビー。日甜帯広製糖工場の模型の前には、現在も残る建物の前を走る十勝鉄道の写真。そして中央から奥には歴代の機関車のナンバープレートや備品、レールなどを展示した。
 右端が立つ赤い法被姿がビート資料館の館長さん。奥の青い作業服の方が十勝鉄道の三上取締役。共に3日間、会場で展示を解説されていた。
 
 
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 十勝鉄道の社屋移転の際に見つかった、歴代の機関車のナンバーや製造銘板。ボールドウィン社製の2500形2649、すなわちB6や、オレインスタイン・コッペル社製No.2などがある。不思議なのは2649で、これは士別製糖所専用線で働いていたもの。帯広には同系の2653がいたが、なぜか2649のプレートだけが残っている。
 実は士別市立博物館にも士別製糖所専用線で働く2248の写真がある。お互いに情報交換して、所属機関車の情報整理や現状などについて確認する良い機会となった。
 
 
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 展示を解説する三上取締役。昨年の当館での写真展では、十勝鉄道からいろいろな備品を借用し、たいへんお世話になった。今回、キャプションづくりなどで今度はこちらが少しお手伝いさせていただくことに。
 写真のいちばん手前のレールはビート資料館に保存されていた資料で、刻印から明治36(1903)年にドイツのUNIONで製造された60ポンドレールと判明。十勝鉄道の前身である北海道製糖専用鉄道は大正9(1920)年の開通だから、それよりもえらく古いレールだ。おそらく鉄道省から購入したものだと思うが、詳細は不明。今後の研究が必要だ。
 
 
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 2階の特設会場では、Nゲージの運転会。昨年まで芽室製糖所への専用線で活躍していたDE10や、根室本線を疾走する283系のスーパーおおぞら、DF200が牽引するタキ43000やコキ106など、帯広で目にする列車を中心に走らせている。左端が今回の展示を担当された日甜の上條さん。
 
 
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 模型は音更町で小さな鉄道博物館を経営する穂積規さんから借用したもの。左端が、JR北海道の駅長制帽を被り、来館者に解説する穂積さん。
 
 
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 模型運転と共に興味深かったのが、穂積さんが実際に列車へ添乗して撮影した専用線の動画。私もいちど乗ってみたかった・・・
 
 
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 開催期間中は入館無料だったが、穂積さんの発案で硬券の復刻切符が入口でもらえる。これも穂積さんから借用したダッチングマシーンで日付を入れ、改札鋏で入鋏してもらえる。これがとても楽しい。
 
 硬券は少し薄いバス券タイプの仕上がり。それもそのはずで、印刷したのは十勝バスや拓殖バスが現在も硬券を印刷している印刷屋さん。
 
 
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 反対側にはマスコンなどの機器類も展示。1階上映室では日甜と十勝鉄道の歩みを紹介したスライドを上映。2階ではいつものビート資料館展示が見られる。
 
 
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 この2階の常設展、なかなか面白い。砂糖のできるまで、昔の農機具、砂糖の種類など、いろいろと学べる。
 
 
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 今回の目玉のひとつが、なんと前庭に芽室製糖所構内の線路を移設するという大工事の末に実現した、軌道自転車の乗車体験。「工場前」の駅名票まである。十勝鉄道の職員さんたちが付き添って、短いが本物の線路の上を、これも実際に保線作業で活躍していた軌道自転車で往復することができる。
 
 
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 車留めや転轍機など、全て実際に使われていたもの。
 
 
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 3日間の短い期間だったが、来館者は1000人近くになったらしい。ちょっと暑い中だったが、夏休みということもあって、たくさんの子供達が来館し、楽しんで帰って行ったようだ。
 
 地味ながら地域に愛され続ける企業博物館として、今後も稲田のこの地で、ビート資料館が益々発展していく事を願っている。今後、いろいろ共同で出来る事があったら取り組んでいきたい。
 
 ビート資料館 http://www.sugarbeets-museum.com
 

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コメント

通りすがりの十勝人さま
コメントをありがとうございます。私も帯広に赴任した3年前、これからは十勝鉄道を毎日でも眺められるぞと喜んでいた矢先の廃線で、がっくりしました。今後は資料保存や文書史料などを調査し、十勝鉄道史の論考をまとめてみたいと思っています。

投稿: 持田 誠 | 2014年1月10日 (金) 18時54分

こんにちは。
十鉄が無くなったのは悲しく、淋しい気持ちになりました。 帯広貨物の前の十鉄の踏切も撤去されてしまい………
(´・ω・`)

自分が中学生の時、特別にDE10にのさせていただき、しかも少しの区間(踏切2~3個過ぎた辺り。)を走らせてもらいとても貴重な体験ができました。

投稿: 通りすがりの十勝人 | 2014年1月10日 (金) 15時12分

初めまして。期間は短かったのですが、十勝鉄道貨物専用線の追っかけをしていた者です。
開催期間中、毎日とてっぽフェアに行ってきました。十勝鉄道の根強い人気を実感しました。来年も開催されると良いですね。
 ところで、展示されていたパネル写真の中に、1968年に札幌で開催された北海道開拓100年博覧会にて販売されていた絵はがきと同じ写真がありました。4号機関車をバックにミス道博が写っていた写真です。4号機関車が道博に出展された経緯等ご存じであれば、教えていただきたく存じます。

投稿: 大好き!十勝鉄道 | 2013年8月12日 (月) 20時16分

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