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2013年7月 2日 (火)

浦幌のハイコウリンタンポポとアンモナイト

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 今年も外来種ハイコウリンタンポポが開花期を迎えている。十勝における分布の実態を把握するため、確認に廻っているが、今日は浦幌町のハイコウリンタンポポを採集に行く。
 
 
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 浦幌町東山にある無線鉄塔。この鉄塔の足下にハイコウリンタンポポがあるとの情報を、浦幌町の円子さんから寄せて頂いた。氏は町内の外来種の状況を、今春発行の『浦幌町立博物館紀要』に報告しているが、この中でも触れられている。昨年、一番最後に十勝で報告のあったハイコウリンタンポポ群落だ。
 
 円子紳一, 2013. 浦幌町の外来種を考える. 浦幌町立博物館紀要, 13: 7-14.
 
 
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 開花茎のまわりに未開葉の葉がびっしり。絨毯状にまさに「這う」ように広がるので、どんどん広がったらコウリンタンポポばりに厄介だろう。特にここは鉄塔の建つ丘の上なので、冠毛の付いた種子がどんどん飛んでいってしまう可能性が高い。
 
 
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 個体群は鉄塔の周りに匍匐枝で連結した状態で密生。密度測定しようかと思ったのだが、炎天下、25×25cmで数えるのも大変な暑さと数なので、諦めてしまった。後日、早朝に掘り上げ調査しようかと思う。がっちりと連結されたハイコウリンタンポポの地下部。 
 
 
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 ここの個体を見て気づいたのは、ごく稀に1茎2花個体があること。だが、茎をよく見ると、セイヨウタンポポに見られる癒合個体と同じもののようだ。
 
 
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 本当は抜けば良いのだけれど、数も多く、暑くて大変なので、とりあえず種子が作られる前に頭花を摘み取ってしまう事にした。最初は手でむしっていたが、次第に手がベタベタしてきたので、剪定ばさみで切り取っていく方式に変更。後に落ちた頭花を胴乱へ拾い集める。けっこう鉄塔周辺にも拡散しはじめていて、種子が飛んでいる事を実感する。
 
 
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 頭花摘み取り前。
 
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 摘み取り後。
 まだ蕾が残っているし、本当に当面を凌いだだけ。後日、地元の方と一緒に抜き取ってしまおうと思う。鉄塔を管理する町にも連絡しておかないと。円子さーん。
 
 
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 ちなみに、浦幌町立博物館では7月1日から、昨年に十勝で初めて発見されたアンモナイトの展示「絶滅したアンモアイト展」を開催している。博物館、図書館、教育委員会が入った「らぽろ21」。
 
 
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 ここの企画展はロビーのコーナーでオープンに開催されている。今回は、発掘を担当した三笠市立博物館からアンモナイト資料が多数やってきていて、いわゆる「アンモナイト形」から「異常巻き」まで、いろいろと見る事ができる。
 
 
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 ちなみに今回発見されたアンモナイトは異常巻き個体。この本物が三笠市立博物館から展示期間中に限り浦幌へやってきているのだ。で、本物は企画展示コーナーではなく・・・
 
 
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 同じ建物内の図書館に展示されている。なので図書館の開館時間中に見る事ができる。
 
 
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 「ちょっと大袈裟なんだけど・・・」と、ちょうど通りかかった司書の栗本さんが苦笑いしながら案内してくれる。なるほど、カウンターの真ん前にデーンッと展示されており、三上司書たちがジッと監視(?)しているので安全だ。ちょっと笑ってしまったが、十勝初めてのアンモナイトだし、宝物であることは間違い無い。みなさん、ぜひ本物を見に浦幌町立博物館&図書館へ足をお運び下さい。
 
 企画展「絶滅したアンモナイト展」は9月1日(日)まで。10〜17時(月曜および祝日の翌日休館)。
 
 

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