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2013年5月18日 (土)

帯広市4番目のエゾヒメアマナ

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 先日に続き、市内から新たにエゾヒメアマナがみつかった。市民の方から連絡があり、夕方に現場へ行くと、紛れもなく本種であった。これで帯広市内の自生地は4番目の確認に。
 
 
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 帯広川沿いに立つ帯広神社。情報を頼りにかけつけ、最初は神社の外を探していたが、キキッという声に顔を上げると、エゾリスがすぐ近くの木の幹をかけあがっていった。「ああエゾリスだな」と思ってそちらを見やると、まさにエゾヒメアマナの黄色い花が目に飛び込んできた。エゾリスに教えてもらったようなものである。
 
 
Photo_2
 
 そこは神社の塀の上であった。古い塀にかぶさるように土盛りがしてあり、その上に数株が咲いていた。そこで周囲をさがすと、既に花も終盤に入った個体が次々に見つかった。
 
 写真と共に標本を採集したいところだが、この塀の内側はすなわち鳥居の内側、まさに神域である。キリスト者の私がそれを言うのもなんだが、それでなくても神社の土地なのだから、許可を得なくてはならない。
 
 宮司様に許可をもらおうと本殿へまわると、ちょうど祈祷中であった。そっと本殿をのぞくと、お1人の氏子さんの為に御祈祷されているところで、例の「祓いたまえ清めたまえ」と云った独特の神拝詞が聞こえてくる。神道の神事には疎いが、どうももうすぐ終わる御様子なので、境内で待たせて頂いた。
 
 御祈祷を終えた宮司様にさっそく御説明申し上げると、「私も見てみましょう」と仰り、神官の正装?のまま通りへ歩まれ、一緒にエゾヒメアマナを御覧いただいた。
 
 
Photo_3
 
 境内で見られるのは、宮司様に御覧頂いた区域に限られ、他の場所には無さそうであった。その代わり、別の場所には花を終えたキバナノアマナがいくつも見られた。
 なお、神社の外にも生えており、開花個体が散見された。こうした情報が広がる事で、新たな自生地が今後も見つかるだろう。エゾヒメアマナの場合、キバナノアマナとの混同(誤認)による情報不足の側面があり、今後も市民の方のご協力で自生地の確認が増えていけばと期待している。もちろん、その成果は学界と共に、地域に還元する事が博物館の役割である。
 
 

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