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2013年3月22日 (金)

『鉄道ピクトリアル』横浜・川崎の鉄道を特集

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 電気車研究会が出版する『鉄道ピクトリアル』5月号が発刊。同誌は1951年の創刊で、戦後すぐに発刊された『鉄道模型趣味』に次いで、現存する日本最古の鉄道趣味雑誌である。カラー写真主体の他誌に比べると、活字主体で研究誌的側面が強く、小樽時代から定期購読している。特集は「横浜・川崎の鉄道」。東京や首都圏が鉄道誌の特集となる事は多いが、横浜・川崎に焦点を絞っている特集はちょっと珍しい。
 
 
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 という事で、今回は私も原稿と写真を寄せている。「20年前の神奈川臨海鉄道点景:1990年代初頭の塩浜・本牧」という短い記事で、今回は解説でも論考でも無く本当に単なる回想記事なのだが、この20年間ですっかり景観の変わってしまった川崎市塩浜操車場付近と、横浜市本牧操車場付近の写真を掲載した。
 
 本誌は目次のサイトがあるので、リンクを貼ります。
 
 
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 本誌に掲載しなかった写真をいくつか。これは1990(平成2)年8月24日に撮影した、神奈川臨海鉄道横浜本牧駅構内。鉄道ピクトリアルはピクトリアル(画報)というタイトルの割には本文の大半がモノクロという今時めずらしい鉄道雑誌なのだが(その分、活字記事が充実していて良い)、そのため、本誌では色がよくわからないと思う。この当時、DD55は現在のような青白塗装ではなく、このような臙脂色とクリーム色の塗り分けだった。そして、似たいような塗色が全国の臨海鉄道の機関車に多く用いられており、我々は臨鉄標準色と呼んでいた。
 
 
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 今、この駅はコンテナターミナルになり、写真のようなワム80000形などの車扱貨物は扱われていない。また、駅の線路がだいぶ改良され、上空もベイブリッジへつながる湾岸高速道路がかぶさって、全く違った景色になってしまった。
 
 
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 当時の横浜本牧駅は、工業用の塩とか、キリンビールの原料麦芽とか、扱う貨物が変わっていて、貨車もいろいろだった。また、突放入れ換えが盛んに行われていた時代で、操車係が貨車に飛び乗ったり飛び降りたりしながら、1両ずつ入れ換え作業をしている様子を、中学時代の友人、H君と共に飽かずに眺めていたものである。
 
 
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 NHKのブラタモリなどで一躍脚光を浴びた、元国鉄横浜機関区所属のC56。当時はまだ存在があまり知られていなかったが、横浜機関区(こちらは神奈川臨海鉄道の機関区で、先述の国鉄横浜機関区とは全く別)の機関庫は道路から覗ける位置にあり、行くと外から覗き見る事ができた。なぜか正面の形式プレートが外された状態だったのが印象に残っている。
 
 
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 似たような角度の写真が本誌にも掲載してあるが、根岸線の根岸から分かれて本牧へ向かうところ。左の茂みは日本石油の製油所。奥の築堤上は関内方向へ向かう根岸線で、この右手トンネルへ入る。臨海鉄道は製油所と三渓園の丘の間を緩くカーブしながら本牧へ向かう。
 
 機関車の次位に見えるのは車運車ク5000形で、2階建ての自動車輸送用の貨車だった。本牧埠頭には日産自動車の輸出専用埠頭があり、宇都宮から運んできた輸出用自動車を貨物列車で運んでいたのである。
 
 
 今も横浜や川崎の鉄道には、愛着が強い。なので今回の特集は、自分の記事だけでなく楽しみな記事が多い。特に、当時から貨物列車が興味の主体だったので、臨海鉄道や臨港線に関する部分には、思い入れが大きい。
 
 実は神奈川臨海鉄道だけではなく、国鉄の臨港線の写真もたくさん所有していて、載せたいものだらけだったのだが、今その多くは横浜の生家に置いてあるので、今回は見送った。本当に惜しかったなあと思うのは、本誌36-37頁で藤岡氏が紹介されている高島埠頭の表高島駅の写真など、実際に貨車が入っていて入れ換えをしている写真を撮っていたので、本当なら掲載したいところだったのだが、残念だ。またの機会にどこかで紹介したいと思っている。
 
 

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