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2013年2月25日 (月)

ヤマト運輸の取り組みを学ぶ

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 帯広市役所の研修というのは、どうも私たち専門職には役に立たない、というか縁遠いものが多く、どうせなら学会や他博物館での技術講習会などへ行くのを研修にしてくれないかと常々思っているのだが、今回、めずらしく市役所の供覧で回ってきたシンポジウムに出席した。まあ、公休日に参加したので研修というよりもあくまで自主勉強だが。
 
 そのシンポジウムとは「第4回日本に貢献する十勝シンポジウム」という、ずいぶんとたいそうな名前のシンポジウム。なぜ出席しようと思ったかと言えば、今回のテーマが「運送業の視点から見た十勝の活性化と日本」で、講師がヤマト運輸北海道支社の小林秀朝支社長だったからである。
 
 ヤマト運輸は正直言って、郵便局の経営に何かと圧迫をかけてくる面倒くさい会社だという印象も持っていたのだが、その反面、「宅急便」の確立に尽力し、良くも悪くも日本の小口物流を力強く牽引してきた会社であり、興味深い会社だとも思ってきた。今では日本のみならず、東アジアの宅配便網構築に努めていると言う。
 
 今回は十勝の農産物を海外に向けて発信する上で、ヤマト運輸の取り組みがどう活かせるかという提言や実験的試みの紹介があり、小林支社長の語り口もわかりやすく、とても勉強させて頂いた。特にクロネコヤマトの宅急便が最近重視していると言う「受け取り人を重視したサービス」は、近年の郵便局では逆に衰退している分野であり、とても重要な取り組みだと思う。
 
 また、地理学でフード・デザートと呼んでいる、「買い物難民」地区に住む高齢者問題に、ヤマト運輸も真剣に取り組んでいる。これも郵便局の「ひまわりサービス」そのものなのだが、むしろ最近ではヤマト運輸での試みが目立ってきている感がある。
 
 物流をビジネスと捉えるか、国民の通信の自由の確保と捉えるかで考え方は異なって来ると思うが、やはりそのどちらも必要で、ビジネスという面でのヤマト運輸の取り組みは輝いているというべきだろう。今日は短い時間で表面的な話しか聞けなかったが、日本の宅配便物流に変革を起こし続けているヤマト運輸の十勝の関わりは、これからも増大していくに違いない。
 
 ただ、小林支社長の話はとても良かったのだが、会場の反応が。そもそも、どこぞの町長とかどっかの社長とか、なんだかソウソウタル面々ばかりで、嘱託職員が参加していて良いのかいな?というような会場だったのに、質問者が全然出なかった(畜大の先生だけ)。講師は一流だが聞き手は三流だな、と思わずにはいられなかったのが残念。
 
 

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