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2013年2月

2013年2月27日 (水)

釧路の駅と商店

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 先日、釧路へ行った時の写真。釧路の駅は、北海道でも少なくなった民衆駅だ。民衆駅とは、駅の建設を国鉄と地元が一緒にお金を出し合って建てた駅舎で、駅の中にはテナントとして小さな商店街が並んでいた。今も釧路の駅舎内には、食堂や書店が並び、「駅」に生活の臭いを感じ取る事ができる。
 
 
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 広いホーム。駅弁屋さんに集まる人々。地平改札口へ急ぐ人々。長距離列車が発着する駅という風格を感じる。こうした駅に来ると、やはり帯広の高架駅はとても寂しい。帯広高架駅の場合、なんというか人や列車の活気が伝わって来ない。ただ小ぎれいで静かな駅というだけ。釧路駅にはまだ往年の長距離列車の駅の空気が残っている気がする。
 
 
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 時間の合間を見て駅裏商店街を歩き、床屋さんで散髪をした。その向かいにあったのは、玩具屋さんと写真屋さん。この2業種を個人商店として街中で見なくなったなあと思う。写真を撮っていると、子供が2人走ってきて、おもちゃ屋さんに入っていった。
 
 十勝にいると、たまに釧路へ行くと、この町は十勝より長い都市の歴史を持ち、それは小樽とはまた異なる雰囲気があって、行く度に面白いなと思う。
 
 

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2013年2月26日 (火)

ひさしぶりにエゾリスをじっくり見る

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 朝の緑ヶ丘公園をエゾリスが行ったり来たり。
 
 
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 帯広は本当にエゾリスの密度が濃く、距離も近い。なので、ほぼ毎日見ているからあまりじっくり見なくなってしまった。
 ふと顔を上げたらまた居たので、久しぶりにじっくりと見ていたら逃げていった。
 
 
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 白い大雪原となっているグリーンパークとベンチとカラマツ林。陽光が少しずつ春になってきている感じがした。 
 
 
 

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2013年2月25日 (月)

ヤマト運輸の取り組みを学ぶ

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 帯広市役所の研修というのは、どうも私たち専門職には役に立たない、というか縁遠いものが多く、どうせなら学会や他博物館での技術講習会などへ行くのを研修にしてくれないかと常々思っているのだが、今回、めずらしく市役所の供覧で回ってきたシンポジウムに出席した。まあ、公休日に参加したので研修というよりもあくまで自主勉強だが。
 
 そのシンポジウムとは「第4回日本に貢献する十勝シンポジウム」という、ずいぶんとたいそうな名前のシンポジウム。なぜ出席しようと思ったかと言えば、今回のテーマが「運送業の視点から見た十勝の活性化と日本」で、講師がヤマト運輸北海道支社の小林秀朝支社長だったからである。
 
 ヤマト運輸は正直言って、郵便局の経営に何かと圧迫をかけてくる面倒くさい会社だという印象も持っていたのだが、その反面、「宅急便」の確立に尽力し、良くも悪くも日本の小口物流を力強く牽引してきた会社であり、興味深い会社だとも思ってきた。今では日本のみならず、東アジアの宅配便網構築に努めていると言う。
 
 今回は十勝の農産物を海外に向けて発信する上で、ヤマト運輸の取り組みがどう活かせるかという提言や実験的試みの紹介があり、小林支社長の語り口もわかりやすく、とても勉強させて頂いた。特にクロネコヤマトの宅急便が最近重視していると言う「受け取り人を重視したサービス」は、近年の郵便局では逆に衰退している分野であり、とても重要な取り組みだと思う。
 
 また、地理学でフード・デザートと呼んでいる、「買い物難民」地区に住む高齢者問題に、ヤマト運輸も真剣に取り組んでいる。これも郵便局の「ひまわりサービス」そのものなのだが、むしろ最近ではヤマト運輸での試みが目立ってきている感がある。
 
 物流をビジネスと捉えるか、国民の通信の自由の確保と捉えるかで考え方は異なって来ると思うが、やはりそのどちらも必要で、ビジネスという面でのヤマト運輸の取り組みは輝いているというべきだろう。今日は短い時間で表面的な話しか聞けなかったが、日本の宅配便物流に変革を起こし続けているヤマト運輸の十勝の関わりは、これからも増大していくに違いない。
 
 ただ、小林支社長の話はとても良かったのだが、会場の反応が。そもそも、どこぞの町長とかどっかの社長とか、なんだかソウソウタル面々ばかりで、嘱託職員が参加していて良いのかいな?というような会場だったのに、質問者が全然出なかった(畜大の先生だけ)。講師は一流だが聞き手は三流だな、と思わずにはいられなかったのが残念。
 
 

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2013年2月23日 (土)

車掌車に乗りたい

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 釧路市立博物館の学芸員トークを聞きに行く為、4001D(スーパーおおぞら1号)で釧路へ行く。3分遅延のはずが1分早着で釧路。すると隣接する3番線にSL冬の湿原号が入線していたので、発車を見送る事にする。
 
 
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 C11はもともとこうした逆位運転が得意なタンク式蒸気機関車で、やはり趣味的には正位(前向き)よりもこの形が楽しいと思うし、実際うつくしい。だが、やはり一般の人達のウケは良くないらしく、大井川鐵道ではターンテーブルを新設して、上下列車とも正位で運行されるようになった。北海道では、できれば逆位を続けて欲しいなと思う。
 
 
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 で、実は私が前から一度乗ってみたいなと興味津々なのが、蒸気機関車ではなくこの車掌車。SL冬の湿原号には、展望車として最後尾にヨ3500形車掌車が連結されている。デッキにいるともの凄く寒いのではないか?と思うのだが、やはりこの車両に乗ったらデッキへ出るよなあ。この日も熱心な方が乗っておられた。この日、スカッパレの冬の湿原は気持ちの良い事だったろう。
 
 

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2013年2月22日 (金)

自転車専門の学芸員へ問い合わせ

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 新着資料展の準備で、雪の第三収蔵庫から掘り出してきた自転車屋さんの看板。この「ミドリ号自転車」というのがどんな自転車なのか知りたくて、東京の自転車専門博物館「自転車文化センター」へ問い合わせをする。自転車史が専門のY学芸員が丁寧に解説してくれたところによると、ミドリ自転車という業者が製作した一連の高級自転車らしい。黒塗りの運搬用自転車の中では高級車だったらしく、本体には七宝焼きのマークが付いていたという。当時、安い自転車は12,000円、少し良いものでも18,000円くらいだったが、ミドリ号は28000円したというから、確かに高級車である。
 
 こう聞くと写真が欲しい。あいにく自転車文化センターには所蔵が無いとの事で、もう一軒の自転車博物館その名も「自転車博物館」という関西の専門博物館に電話を入れると、こちらの学芸員さんは留守だった。後日その方から回答を下さると言う。
 
 こういう私立の専門博物館の学芸員さん、なんか憧れるなあ。
 
 

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2013年2月18日 (月)

吉田康登コレクションに1963年酪農学園産の標本

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 なんの変哲も無いヘラオオバコの標本。
だが、ラベルを見ると・・・ 
 
 
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 採集地は「野幌酪農学園」。そう、母校の酪農学園大学で採集されたヘラオオバコである。これは驚いた。採集年月日は1963年8月1日。採集者は吉田康登牧師である。
 
 
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 今日も植物標本調査で浦幌町立博物館へ出かけていた。その中の1枚である。
 採集者の吉田康登牧師は池田町のルーテル教会の初代牧師である。酪農学園は三愛精神にもとづくキリスト教の学園なので、何かキリスト教関係の所要で学園へ足を運んだのだろう。それにしても、わざわざ酪農学園まで出てきて、牧草地ではポピュラーな雑草であるヘラオオバコを、なぜ採集したのかよくわからないが・・・。
 
 
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 標本調査終了後、19時から中央公民館で開催されるアイヌ語地名の講座に出席させてもらった。そのため、浦幌21時12分発の最終列車で帯広へ帰る。浦幌駅は17時10分で駅員が業務を終了する。誰も居ない駅で列車を待っていると、行き合いとなる特急列車の遅れで、15分ほど到着が遅くなるとの放送が入った。
 
 
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 18分の遅延で浦幌へ入線する新得行き。上りの最終だが車内には運転士以外は誰も居ない。貸し切り列車状態で新吉野・豊頃・十弗・池田・利別と歩を進め、幕別でようやく1人、札内で3人が乗車した。遅延を10分ほど短縮して到着した帯広ではかなりの人数が乗り込んだ。せっかく遅れを回復した列車だが、行き合いとなる特急の遅れで再び発車時刻が延びた模様。帯広近郊の帰宅列車と特急からの連絡列車としての2つの使命を垣間見た気がした。
 
 
 
 

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2013年2月16日 (土)

おひなさまの扇

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 浦幌町立博物館所蔵の植物標本を調べていて、今日も休みを使って浦幌へ行く。汽車で行ける博物館は楽しい。
 
 
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 時節柄、ひな人形を出している博物館がこの時期は多いが、浦幌町立博物館も同様で、15日に出したばかりだそうだ。そこで標本調査の前に見ていて気づいたのは、おひなさまが手にしている扇。
 
 
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 昭和初期の御殿雛が手にしている扇。
 
 
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 昭和20年代のおひなさまの扇。
 
 
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 昭和30年代のおひなさまの扇。
 
 
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 昭和50年代のおひなさまの扇。
 
 お分かり頂けただろうか?昭和50年代のおひなさまの扇以外は、形が異なる。昭和50年代のみ今もよく見る形の扇で、それ以前の扇はたたむ構造が異なるように思う。素材も板だったり。
 
 これは扇そのものの種類が異なるのだと思うが、時代と何か関係があるのだろうか?詳しい事を全く知らないので、少し気にして調べてみたい。
 
 

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2013年2月10日 (日)

シラカンバの八の字模様

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 シラカンバの幹によくある「八の字」の模様。これはもともと枝が付いていた場所の痕跡で、枝痕もしくは落枝痕と言う。林業の分野では枝座(しざ)や枝隆(しりゅう)と呼ぶのだそうだ。
 
 
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 枝痕は未だ枝が付いている時から生じている。シラカンバの場合、表皮の成長が横枝を下から押し上げる形で進のだそうで、こうした八の字模様が生じるらしい。個体差もあって、枝痕が目立つものから目立たないものまで、木によっていろいろである。
 
 
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 こんな感じだったり。
 
 
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 こんな感じだったり。
 
 
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 こんな感じだったり・・・え!?
 
 
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 実はコレ、携帯電話の基地局。周囲のシラカンバに合わせ、幹?を白く塗り、しかも枝痕が描かれている。ちょっと丸っぽくてダケカンバに近いかもしれないが、面白い。緑ヶ丘墓地の近くにあるので、探してみて下さい。
 
 
 

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2013年2月 9日 (土)

音更町で最後の移動展講座

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 国土地理院20万分の一地勢図より。7日(木)の18時30分から、音更町図書館で、今期の移動展最後の講座「博物館はなぜ標本を集めるのか?」を開催した。折しも雪がひどく、来られたお客様の数は少なかったが、ゆったりと話を進める事ができた。 
 
 音更町、帯広市の隣にありながら、あまり細かく立ち止まっていない。東に十勝川温泉を抱える長流枝内丘陵。西に芽室町と接する国見山。北西には、大学時代にスズランの群落調査に来た事がある家畜改良センター十勝牧場。然別川、音更川、士幌川の主要3川、豆を中心とする畑と酪農、帯広のベッドタウンとしての市街地・・・と、こうして見てみると多様な環境を擁してみて興味深い町である。今年の夏は随所で立ち止まって、植物採集を試みたい。
 
 

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2013年2月 6日 (水)

車内販売してます

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 札幌〜帯広間を走る特急スーパーとかち号。実は年末から車内販売が無くなっている・・・正確には、ワゴンを押して車内を巡回する販売員さんの姿が消えている。
 
 JR北海道によると、3月には復旧する予定と言う。なんでこんな事になっているのか問い合わせてみると、なんと人員不足だとのこと。どうしてこんな時期に人員不足が起こるのか詳細がわからないが、なんとなく想像が付くような気もする。
 
 車内販売を担当している女性は契約社員である。彼女達は単に車内販売をしているだけでなく、さまざまな乗客対応を行う客室乗務員と呼ばれる職種の人達だ。一昨年、石勝線のトンネルで発生した火災事故では、正規職員である車掌と共に、客室乗務員の対応についても批判があった。もちろん、鉄道職員である以上、非常時への適切な対応が求められる事は当然である。しかし、そうであるからこそ、客室乗務員を契約社員という不安定な身分で雇用している事には問題があると思う。車掌と同様に正規職員として雇用し、負わされる責任と身分の保障を同時に整えるのが、雇用する側(鉄道事業者)の責任ではないかと思う。
 
 
 ま、それはともかく、客室乗務員の居なくなったスーパーとかち号。ふだんは余り気が付かないが、無いと結構不便な点もある。特に見ていて気の毒に思ったのは早朝の列車で、慌てて家を出てきたサラリーマンの人たちや、車内で御弁当が購入できると思っていた年配の御夫婦などが、「知らなかった・・・」と肩を落としている事。
 
 だが、車内販売。実はやっているのだ。1号車のデッキ付近にあるスペースに「車内キオスク」が出店し、御弁当や飲み物を販売している。この事は車内放送でも案内されるが、案内が帯広出発時の1回だけという事もあり、あまり活用されていない。
 
 実際に先日の札幌出張の際にこの売店を使ってみた。「やっぱり不便ですよねえ」と申し訳なさそうに言う販売員さんと話してみると、売店の存在があまり知られていない事、揺れる車内を最後尾まで歩いてきてコーヒーや弁当を購入して座席へ戻る、という事が、お年寄りなどにはなかなか辛い、などの声があると言う。そうだろうな。
 
 「ある意味レアな光景ですからね」と笑う販売員さんの許可を得て、写真を撮らせてもらう。そう言えば、こうして会話しながら買い物するキオスクも少なくなったなと思う。
 
 
 まあ、かつては今よりも揺れる車内を食堂車まで歩いて行ったりした事もあったが、ただでさえ高速バスに押されっぱなしのスーパーとかち号の評価を一段と下げている事は間違い無いだろう。早く復旧した方が良いと思う反面、その復旧は客室乗務員の処遇改善と共に実施して欲しいと願うものである。
 
 

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2013年2月 5日 (火)

北海道自然史研究会2012年度大会

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 2月2-4日、札幌市の北海道大学総合博物館において、北海道自然史研究会の2012年度大会・総会・研修会が開かれた。運営担当役員として乗り込むが、北大総合博物館も私が居た頃とは部屋の使い方や機器の種類も変わってきていて、戸惑う事も多い。もう北大会場での運営担当は引き受けるのをやめようかな、と思う。特に役員でなくてもお手伝いはできるので。
 
 
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 挨拶に立つ古沢会長(札幌市博物館活動センター)。
 
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 司会の小宮山さん(北海道鮭研究所)。
 
 
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 今回の大会運営委員でもある大原さん(北海道大学総合博物館)
 
 
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 総会議長を務める前田さん(ヒグマ学習センター)と事務局長の渡辺修さん(さっぽろ自然調査館)。
 
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 特別ゲスト。プラスティネーション標本製作講習会の講師として来札された、三橋さん(兵庫県立人と自然の博物館)。
 
 
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 西日本自然史博物館ネットワークの活動を紹介に来てくれた佐久間さん(大阪市立自然史博物館)。
 
 
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 その他、今回もさまざまな方が講演をされた。みなさん、おつかれさまでした。今年は植物の話題が無かったのがちょっと寂しかったが、西日本の事例を見ながら、北海道の博物館に欠けているもの、学芸員の仕事のあり方など、いろいろ考えさせられる事が多かった。北海道自然史研究会を今後ともよろしくお願いします。
 
北海道自然史研究会ホームページ http://www.cho.co.jp/natural-h/
最後に、会場となった北海道大学総合博物館
 
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