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2012年12月25日 (火)

クリスマス礼拝で植物標本を展示

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 浦幌町立博物館の佐藤館長、日本福音ルーテル帯広教会の加納牧師の御協力により、人知れず浦幌で保存されてきた吉田康登牧師の植物標本を、同氏が建てた池田教会で里帰り展示する事ができた。わずか2日間の展示だったが、地方に眠る植物標本を掘り起こし、しかもそれが牧師さんの標本だったという事を明らかにする事が出来、そしてその標本をゆかりの教会で信徒の方々に御覧いただく機会を得られ、学芸員としてもキリスト者としてもこれほどの喜びは無い。

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初代池田伝道所の前にて。右端が吉田牧師

 

 吉田牧師は戦時中の宗教弾圧で、様々な教派のキリスト教会が日本基督教団に合同させられた際に牧師職を追われた。東京から「集団帰農者」として浦幌町へ渡り、農業をする傍ら、有志の家庭集会を守ったとされる。戦後にルーテルが池田町に教会を設立する動きが活発化し、浦幌町から吉田氏を招聘。初代伝道所の牧師になった。

 浦幌に残る標本には池田町清見で採集された植物が多数ある。恐らく教会の裏山などで採集したのではないかと思う。

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現会堂の献堂式にて 扉前左が吉田牧師

 

 今回の展示に続き、3月発行の『浦幌町立博物館紀要』に標本目録と吉田牧師についての調査結果を報告の予定。これからもこうした地域に眠る学術資源を発掘し、紹介し、学術と普及の両面から活用する為の活動を進めていきたい。一方、営林署から依頼されて採集したという標本など、まだまだ見つかってない標本がある。これらを探索し、資料情報をまとめるのが次の課題である。

 

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現在の福音ルーテル池田教会。教会の裏手には林が広がる

 

 今日、25日は、吉田牧師が天に召されてから38年目のご命日である。この事からも、今回の発見や展示へと不思議な導きがあったように思う。私自身は残念ながら礼拝に出席できなかったが、天上の吉田牧師と、加納牧師はじめ池田教会・帯広教会の皆さん、佐藤館長はじめ浦幌町立博物館の皆様の上に、平安がありますように祈りたい。
 そして降誕節。主の生誕を謹んで祝福いたします。

 

十勝毎日新聞 http://www.tokachi.co.jp/news/201212/20121225-0014378.php

 

日本福音ルーテル池田教会・帯広教会 http://www.geocities.jp/jelcpastor/church

 

浦幌町立博物館 http://www.urahoro.jp/siseturiyou/hakubutu.html

 

 

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