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2012年9月 5日 (水)

日本最北の電車を見に行く

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 今週は月曜日から旭川入りしている。北海道教育大学旭川校で、博物館情報メディア論の集中講義に、講師として来ているためだ。旭川教育大は12年ぶり、旭川駅前に至っては15年ぶりくらいの訪問で、講義が無ければいろいろと歩き回りたいところだが、集中講義の悲しさ、全く時間が無い。

 ただ、今日だけ夕方、少し足を伸ばして東旭川へ出かけた。


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 もう夕方18時近く、遠く大雪山が夕焼けで美しい時刻である。道がよくわからず、車を止めて住民の方に聞きながら訪れたときには、けっこう日が傾いて暗くなってきていた。

 車体が黒々としているように見えるが、実際は深緑色。この車輌、東旭川の農村改善センター構内に静態保存されている、旭川電気軌道の電車である。上屋は無いがけっこう保存状態が良く、外観はきれいだった。


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 旭川電気軌道は、昭和2年〜47年まで運行していた電気鉄道である。旭川四条駅から東川町にかけてと、旭山公園方面への二系統が走っていた。現在の旭川駅前までは通じていなかったというのが興味深い。

 この電車も「なんでこんなところに?」と疑問に感じてしまうような田園地帯の真ん中の公民館に保存されている。だが、もともとここは「役場前」という駅だったらしい。そもそも隣は「旭川市立旭川小学校」で、まさに真の「旭川」がこのあたりだったのである。


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 形式「モハ1000」。どことなく名鉄を思わせる「1000」の文字が、車体側面に大きく描かれている。こちらは車輌諸元と工場の入場記録だが、後から書いたものらしく、ずいぶんくっきりと書かれている(たぶんフォントは原型と異なると思われる)。一方、楕円形の製造銘板はどこにも見当たらなかった。


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 残念ながらワイパーが破損してぶらさがっていた。部品が無くなってしまわないうちに修理が望まれるので、関係部署へ連絡しておこうと思う。その他、窓の破れが少しだけ見られたが修繕されており、小学校の隣(というか電車を挟んで体育館があり、小学校の構内のような所にある)のせいか、保存状態は結構良くて、危険な箇所は見当たらなかった。


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車体側面に描かれた社章。「旭」が図案化されている。

 グラウンドで遊ぶ子供達の歓声に囲まれて保存される緑色の電車。収穫の迫った稲穂の揺れる水田地帯の農村改善センターは、旭川電気軌道ゆかりの駅跡だった。しかもこの電車、函館本線を超えて日本最北の「電車」なのである(これより北に電気鉄道は今も昔も存在しない)。
 前から一度訪れてみたいと思っていた事がようやく実現。のんびりした田園地帯に保存された電車が、いつまでも良い状態で愛され続けますようにと願い、夕暮れ迫る中を市内の宿へと引き上げたのであった。

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コメント

持田様

ご無沙汰しています。
横浜の川手です。
北海道でご活躍というお噂は聞いていましたので、
気になってお名前で検索したところ、このブログが見つかりました。
気が向いたらメールをいただけると幸いです。

投稿: かわて | 2012年9月 9日 (日) 20時23分

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