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2012年7月18日 (水)

「フラスモ」か「フラスコモ」か?

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 北海道大学総合博物館で始まった「藻類は人類の未来を救う」展。コンブなどの海藻に限らず、食品から医薬品までさまざまな分野に素材を提供している「藻類」の世界の一端が紹介されている。


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 会場の入口では、なんと生きたマリモが展示されている。はるばる阿寒湖から運ばれてきたのだ。もちろん、展示が終わったら阿寒湖へ帰る。いわば出張中のマリモである。


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 さて、この企画展で私が興味を持ったのが、車軸藻類のNitellaだ(写真右の標本。左はカタシャジクモ)。車軸藻類は、一般的な淡水藻類よりも体が大きく、私たち維管束植物の研究者も水草フロラなどを調査する際には、調査対象として採集する。その際に感じていたのがNitellaの和名で、「フラスモ」「フラスコモ」の2種類の和名が存在するのである。

 私たち維管束植物の研究者は、一般に「フラスコモ」を用いる。環境省のレッドリストも「フラスコモ」と書かれている。ところが、藻類研究者の文献では「フラスモ」が多い。そもそも和名の初記載文では、どうも「フラスモ」と書かれているらしいのである。その事を今回初めて知った。

 じゃあ、「フラスモ」の「フラス」って何?というのが次の疑問である。すっかり定着してしまった「フラスコモ」に対し、正しいはずの「フラスモ」が普及しないのは恐らくその疑問のためである。藻類、奥が深い。
 
北海道大学総合博物館 http://www.museum.hokudai.ac.jp/news/article/142/ 
 
 

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