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2012年6月 4日 (月)

種苗管理センター十勝農場の樹木調査

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 今日は公休日だが、帯広市幸福にある独立行政法人種苗管理センター十勝農場から、構内の樹木について教えて欲しいとの相談があったので出かける事にした。暑い一日だったが、10時頃から14時時頃まで、農場の職員の方お二人と構内の森を歩き、樹木をお教えしてきた。


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 世の中、入りたくても入れない場所というのがいくつもあるが、ここもその一つである。種苗管理センター十勝農場。元々は農林水産省の馬鈴薯原種農場だったが、独立行政法人となって名称が変わったのだそうだ。バレイショの原種生産と頒布が目的の施設なので、栽培植物に病気が出ないような徹底管理が必要なため、構内立ち入りは厳しく制限されている。私も門の外へ車を停め、構内用の長靴に履き替えてから立ち入る事ができた。


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 構内はいくつもの圃場があるが、その間に防風林としてカラマツ林や自然林がある。それらの林を巡り、主にどのような樹木によって構成されているかを、同行の職員の方にお教えして歩くのが今日の仕事である。ちょっと暑いが気持ちの良い天気で、農場のトラックに便乗して、いくつかの林を見て回った。


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 実は中へ立ち入る前、外から林を見た印象として、ほとんどがカシワ林なのだろうと思っていた。しかし、実際に構内を歩くと、むしろハンノキ林が多くて意外であった。農場の方のお話だと、畑に向かない湿地の周辺がそのまま林として残っているのだそうだ。ハルニレ林も少しあったが、ヤチダモ林は無かった。乾燥化が進んでいるとは言え、ハンノキ林の林床にはゼンテイカが多数。ちょうど花が咲き始めるところであった。


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 一方、カシワ林の林床にはスズラン群落が広がる。学部生時代、中札内村や更別村、音更町のスズラン群落を調査に来た事があるが、その頃を思い出す。スズランも咲き始めの時期で、場所によってほのかにスズランの香りが漂う。久しぶりの感覚だ。


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 これはちょっと珍しいと思ったのが、ヤマナラシーカラフトイバラ(ヤマハマナス)群落だ。高木層がほぼヤマナラシでシラカンバが少し混ざり、低木層はカラフトイバラが優占していた。カラフトイバラの花はまだ咲いていなかったが、刺の感じと複葉の形から、ほぼ間違いないだろう。石狩には無い植物で馴染みの薄い植物だったが、帰宅後に調べてみたら絶滅危惧II類だった。花の時期にまた採集させてもらいに来よう。


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 ひととおりチェックして終了。こちらも少し標本用の植物採集をさせてもらった。

 久しぶりに農学系の施設で農学系の技術職員の方々とお話ができ、こちらも勉強になったし楽しい一日だった。また、帯広市と中札内村、更別村の境界に位置する地点に残った林の植物群落について、貴重な知見を得る事もできた。農場長はじめ職員の皆様には感謝されたが、むしろ中へ入れていただいたこちらも御礼を言いたいところである。

 
 

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