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2012年5月 9日 (水)

おびひろ動物園の「弁慶号」

Photo_2

 日曜日に開催する「動物園で植物かんさつ」講座の下見のため、おびひろ動物園へ。おびひろ動物園内には小さな遊園地があり、小さな「汽車」が走っている。その機関車がこの「弁慶号」だ。

 モデルとなっているのは明らかに幌内鉄道の「弁慶」こと2号。のちの北海道炭礦鉄道イ形、鉄道院7100形であろう。1880年に小樽の手宮港に陸揚げされ、手宮〜札幌間の北海道最初の鉄道を走った、アメリカのH.K.Porter社製蒸気機関車である。

 この機関車。なかなか雰囲気はよく出ている。連結器がピンリンク式っぽいのも面白い。ではどこが違うか?
 調べてみると、まずは動輪の軸配置が大きく異なる。本物の「弁慶」は先輪1軸動輪3軸の1C、いわゆるモーガルタイプであった。これに対して動物園の「弁慶号」は、なんと2B1のアトランティックタイプ。この軸配置は日本では大変珍しく、明治時代から大正時代にかけて常磐線で使用された、鉄道院6600形が唯一である。H.K.Porter社製ではないが、同じくアメリカのBaldwin社(ボールドウィン社)製の輸入機関車だった。

 ちなみに本物の「弁慶」は埼玉県の鉄道博物館に保存されているが、同形式の「義経」が大阪府の交通科学博物館に、そして北海道では小樽市総合博物館本館に「しづか」が保存されている。「しづか」は「弁慶」「義経」に2年遅れての1882年、僚機となる「信廣」と共に輸入された。

 この動物園線、機関車も面白いが、私が気にっているのは実は踏切。こちらは紛れも無く本物で、実際の鉄道で用いられているものと同じ警報機と遮断機が付いた「第1種自動踏切」なのである。警報機の音が自宅まで聞こえてきて、これを聞く度に汽車へ乗りたくなるのである。
 

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