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2012年5月

2012年5月30日 (水)

釧路のエゾネコノメソウ

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 好きな植物は何ですか?と聞かれる事がある。研究対象だったスズランやマルミノウルシだと思われる事もあるが、どちらかと言うと実はユキノシタ科のネコノメソウの仲間が好きである。

 道東へ暮らすようになったら、まずこれを探そうと思っていたのがエゾネコノメソウだった。ところが、帯広市周辺ではどうも見ることが無い。まだ探し足りないのかもしれないが、ツルネコノメソウやマルバネコノメソウなどは多いが、エゾネコノメが見つからないのである。ネコノメソウの世界で言うと、帯広はまだ道東ではないのだろうか?

 そこへ行くと釧路はやはり道東である。写真は釧路町武佐の森に咲き誇っていたエゾネコノメソウ。私がネコノメソウ好きなのを知って案内してくれた。身近に咲いているのが羨ましい。
 
 

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2012年5月21日 (月)

足寄町のエゾヒメアマナ

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 苫小牧市博物館には、足寄町、本別町で採集されたヒメアマナ類の標本が収蔵されている。この標本を調査した上で、現在も自生しているか確認するため、足寄町へ探索にでかけた。

 足寄町は広い。なにせ十勝最大の町である。苫小牧の標本には字名が書かれており、これを頼りに、あとは帯広市2カ所の自生地などの環境を思い出して勘を頼りに探してみる。何カ所か回った後、ヤツは突然みつかった。


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 「なかなか見つからんなー、ここも無いか」と、移動するつもりで振り返ろうとした時、岩礫の上に小さな白い花が見つかった。白い・・・つまり、花が終わりかけているのである。ハッとして足下を見ると、か細い根生葉が見つかった。いつの間にか個体群に入り込んでいた。


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 この自生地は動物園や岩内仙境とは全く様子の異なる環境である。が、この自生地を発見して、エゾヒメアマナが本来どのような場所に生育していたのか、なんとなくわかった気がした。「あー、そういう事か」。私は少し勘違いをしていたようだ。

 実はこれまで、ヒメアマナ類は川がときどき氾濫して自然の攪乱が起きていたような草原状の林床に生育していたものと思っていた。おびひろ動物園や岩内仙境の自生地が、草刈りが入るような人為的に管理された環境だったからである。ところが実際には、おびひろ動物園、岩内仙境、それに大学院生の時に見ていた静内の北大牧場も、比較的、川から離れた位置にある丘陵上などに生育している。

 今回の足寄の生育地を見ると、ヤマハナソウが生えているような礫地の崖である。地下水が常に滲み出しており、コケが生えていて、このコケからエゾヒメアマナが生えていた。このコケが重要で、スポンジ状に水を貯えつつ、水はけの良い環境を提供している。元来はこのような場所に生えていたものが、動物園や岩内仙境では平らな場所にマット状に広がるコケの上に生えているのであろう。


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 ハリスゲ類も花を付けている。さまざまなスゲが開花しているが、いくつかは果実がつき始めており、スゲの季節が近づいているなあと感じさせる。


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 クシロワチガイソウ。斜面に点々と白い花をつけていた。


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 コキンバイも湿った斜面のところどころに花を咲かせている。この類いのバラ科植物はどうも苦手なのだが、コキンバイはわかりやすい。


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 コミヤマカタバミ。白いカタバミを見ると、山へ入ってきたなと思う。


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 チシマネコノメソウ。他にもツルネコノメ、マルバネコノメなどが咲いていた。なんだか春はネコノメソウの写真ばかり撮っている気がする。つい気になってしまう植物なのである。


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 エゾオオサクラソウ。林道沿いにたくさん咲いており、思わず車を停めて見入ってしまう。と、この周辺にアカスゲを見つける。初めて見るスゲで、なんだかとても嬉しい気分になって帰宅した。
 
 


  
  

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2012年5月20日 (日)

士別のエンレイソウは緑色

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 士別市立博物館の周辺に広がるグリーンスポーツの森には、たくさんのオオバナノエンレイソウやエンレイソウが咲いている。ところが、ここのエンレイソウには典型的な赤いエンレイソウよりも、緑色のエンレイソウが圧倒的に多い。目につく個体のほとんど全部の萼が緑色をしているのである。

 まあ、エンレイソウの萼片が緑味を帯びるのはよくあることで、札幌の周辺でもよく見られた。しかし、これだけの群落で大多数が緑色とは、かなり興味を引かれる。ただ、形態的にはほとんどが普通のエンレイソウで、分類学的にはあまり問題無さそうだ。

 今回、明らかにオオバナノエンレイソウとの雑種と思われる、雄しべが雌しべよりも短く、子房の角張ったタイプが見られた。検索表にもとづきヒダカエンレイソウだと同定したが、帰宅後に調べてみると、ヒダカはミヤマエンレイソウとエンレイソウの雑種名であった。オオバナノエンレイソウとエンレイソウの雑種は、トカチエンレイソウやコジマエンレイソウらしいが、雄しべの長さと子房の形状などが一致しない。また、無花弁だったのでこの点も気になる。

 エンレイソウはよく研究されrている割に、変異が大きいのでなかなか難しい。面白い植物だと思う。

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2012年5月18日 (金)

道北はオオカメノキが満開

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 19-20日には、道北の士別市立博物館で植物パラタクソノミスト養成講座を開催する。その講師として派遣され、18日は帯広から富良野市、旭川市を経由して士別市入りした。途中、冬の間は通行止めになる維文峠を通ってみる。鷹栖町と和寒町の間にある峠道で、沢沿いには雪も残り、まだ早春の装い。林道脇にはカタクリが満開。本当に満開で、このあと士別市の温根別までの間、道路両脇に無数に咲き競っていた。


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 エゾイチゲ。この付近のAnemoneとしてはこれが多い。15年くらい前に幌加内町へ住んでいる時、初めて採集した標本がこのエゾイチゲであった。あの標本はどうしただろう?
 今回の実習、このエゾイチゲが最初のポイント。教材用としてあらかじめ士別市立博物館のM学芸員に採集してもらっている。そして私の方では比較用のヒメイチゲの標本を、今朝の早朝、出発前に帯広市の岩内仙境付近まで行って採ってきた。ただ、こちらは少し時期が遅くなり、既に果実が多くなっていたのが残念。


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 オオカメノキ。これは帯広には無い、日本海側の植物。ちょうど花が見頃。両性花の周囲に付く大型の装飾花が美しい。


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 沢沿いではエゾノリュウキンカが満開。左下の方にはツルネコノメソウも見える。本当に早春の感覚で、地理的な季節のずれを実感する。


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 士別市の温根別ダム湖。遠く幌加内町との境界となる山々には残雪。湖畔の森林もほとんどがまだ葉を展開しておらず、ところどころにエゾヤマザクラが見えた。この辺りの春はこれからの様子。このダム湖前後の道は未舗装だったが、やはり未舗装道路にはいろいろなものが生えていて楽しい。


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 士別市立博物館へ到着。本館の隣に建つ旧士別市公会堂。この公会堂の横には森があり、ここが今回の採集・観察ポイントとなる。さっそく明日に備えて、士別市立博物館のM田館長の案内で下見した。
 
 

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2012年5月15日 (火)

芽室町を市街地から林道まで

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 昨日の岩内仙境に引き続き、今日は芽室町の伏美仙境を経て、美生湖周辺の林道を見て回る。伏美岳登山口へと続く林道沿いには美しい渓谷があり、ちょうどエゾオオサクラソウが咲いていた。手の届くところにもわずか生えていたので、茎葉の長い毛を確認。来る途中の沢沿いにも点々と咲いており、サクラソウの季節なんだなあと実感する。


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 昨日の岩内仙境のユキワリコザクラ類と同じく、崖にへばりつくように咲いている。こうした場所が好きなのか、盗掘が続いてこうした場所にしか残っていないのか、それはわからない。しかし、崖に咲く赤紫色の花々には凛とした自然の美しさがあり、見ていて飽きない。


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 崖にはエゾノリュウキンカも咲いていた。このリュウキンカ、水に浸からない位置に咲いており、ちょっと珍しい。こうした生え方もする植物なんだなと感心する。


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 15日は昼前から雨が降り出した。そのため、ちょっと様子を見てすぐ引き上げる予定だったが、面白くなってきて、ついつい先へ進んでしまう。かなり奥まで登って来てしまった。雨もひどくなってきたので引き上げる事にした。


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 伏見の沢沿いに群生していたミヤマスミレ。昨日の岩内仙境は全部フイリミヤマスミレだったが、どうもここは普通のミヤマスミレばかりである。この棲み分けはどのような仕組みによるものなのか、興味深いところだ。


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 嵐山のオオバナノエンレイソウ、ニリンソウの大群落。林床が真っ白になる、すごい景観だ。


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 やはりこの時期、水辺で気になるのがネコノメソウだ。ネコノメソウ、ツルネコノメソウがあり、稀にマルバネコノメを見る。チシマネコノメを全く見ないが、この辺りには無いのだろうか?


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 ところで午前中は十勝鉄道の写真を撮影しに、市街地へ出ていた。市街から山へと向かう途中に見た防風林と畑の風景。ふと「ああ、人間って意外に小さな生き物なんだな」という思いにかられた光景で強く印象に残ってしまった。今年は雪どけが遅かったので、雨が降っても、夜になっても、農家の方々の作業が急ピッチで続けられている。


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 午前中に撮影した、2両のコキを連れて西帯広駅を通過する十勝鉄道。日甜芽室製糖所から帯広貨物駅へ向かう。他にも2人の鉄道愛好家が撮影に来られていた。1人は愛知県から来られたそうだ。


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 こちらは帯広貨物駅からコキを引き出して日甜芽室製糖所へ向かうところ。やはり西帯広駅通過中。駅前のエゾヤマザクラは、開花の最盛期を過ぎ、桜吹雪が舞っていた。

 
 

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2012年5月14日 (月)

岩内仙境

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 国立科学博物館には、1958年5月11日に岩内仙境で採集されたヒメアマナの標本がある。帯広市内で採集された記録は、現在確認できている標本に関する限り、この岩内産標本と、昨年確認されたおびひろ動物園だけである。動物園のヒメアマナが開花したので、岩内の現状を確認しようと、14日の午後、岩内仙境付近を訪れた。

 探しに行っておきながら「あれ?あった」とは失礼な言い方になるが、見つかった。他に記録が見つからないので、実に44年ぶりの確認である。あるとしたらこの辺りだろうと思う環境を探しまわった結果、予想以上に小さな個体群だが、ちょど満開の時期を迎えていたので見つけられた。


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 生育環境は驚くほど動物園に似ている。やはり開けたコケのマット状。人が歩く通路のすぐ近くという点でも似ている。恐らく草刈りなどが行われているはずの場所で、その時期が開花期とずれている事が好条件として作用し、湿ったコケマットのおかげもあって生き延びているのであろう。管理主体の帯広市の担当部署へ、生育情報等を連絡しておこうと思う。


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 岩内仙境は戸蔦別川の上流に位置する日高山脈の麓。帯広市とは言え、市街地の緑ヶ丘公園とは、だいぶ気候の進み方が異なるようだ。小規模だが美しい渓谷があり、独特の植物も観察される。


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 崖にへばりつくように咲くユキワリコザクラの仲間。とても手の届くような場所ではなく、細かい同定ができないが、双眼鏡でじっくり観察して葉の形などを見る。ユキワリコザクラ、もしくはユキワリソウではないかと思う。これも満開の時期で、絶壁から水が滲み出しているような場所に咲いている。


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 同じく崖で花盛りのエゾムラサキツツジ。帯広では市内の公園に植栽されているものをよく見るが、本来の生育環境はこういう場所である。まだ緑の乏しい渓谷にあって、点々とエゾムラサキツツジの花が見える光景が誠に美しい。


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 これも崖の上部に多数見られたオクエゾサイシン。円い葉の根元にひっそりと咲く暗色の花が面白い植物である。ヒメギフチョウがこれらに産卵するのだそうだ。


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 フイリミヤマスミレ。このあたりのミヤマスミレは、ざっと見たところ皆このタイプだった。地質的に特殊な場所に多いらしいが、このあたりもその影響なのだろうか?とても小さい植物体で、よく見ると随所に花を上げていた。


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 さらに奥の林道沿いには、開花期を終えたばかりのキクザキイチゲがたくさん見られた。わずかに残った最後の花を上げる個体。


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 一方、岩内神社の境内にはヒメイチゲとカタクリが多数。渓谷を見下ろす斜面に花をつける。


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 今回、「おお!」と感動した植物のひとつがヤドリギ。なんでもない植物のようだが、帯広市街地ではまず見る事が無いのである。原因はわからない。今回、岩内神社の近くに立つカシワに着生しているのを見つけた。久しぶりのヤドリギ。ヤドリギ研究会の人たちに報告しておこう。


 
 

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2012年5月10日 (木)

おびひろ動物園のカキドオシ

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 おびひろ動物園内のエゾヤマザクラの下に咲くカキドオシ。おそらく在来のカキドオシではなく、外来のコバノカキドオシだと思われるが確認中。検索表的な同定ポイントがよくわからない。


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 トキワハゼ。昨年は園内の隅にある砂利場に群生していたのだが、今年は花がとても少ない。ちょっと観察会には間に合わないかなと思っている。こんな環境にも植物が、という話題に使いたかったのだがなあ。


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 コテングクワガタ。オオイヌノフグリやコテングクワガタは、花がすぐに落ちてしまう。実際、くさむらに前日に落ちたと思われる花殻が見つかる。そのあたりも観察ポイントとして話そうかな。

 
 

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2012年5月 9日 (水)

おびひろ動物園の「弁慶号」

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 日曜日に開催する「動物園で植物かんさつ」講座の下見のため、おびひろ動物園へ。おびひろ動物園内には小さな遊園地があり、小さな「汽車」が走っている。その機関車がこの「弁慶号」だ。

 モデルとなっているのは明らかに幌内鉄道の「弁慶」こと2号。のちの北海道炭礦鉄道イ形、鉄道院7100形であろう。1880年に小樽の手宮港に陸揚げされ、手宮〜札幌間の北海道最初の鉄道を走った、アメリカのH.K.Porter社製蒸気機関車である。

 この機関車。なかなか雰囲気はよく出ている。連結器がピンリンク式っぽいのも面白い。ではどこが違うか?
 調べてみると、まずは動輪の軸配置が大きく異なる。本物の「弁慶」は先輪1軸動輪3軸の1C、いわゆるモーガルタイプであった。これに対して動物園の「弁慶号」は、なんと2B1のアトランティックタイプ。この軸配置は日本では大変珍しく、明治時代から大正時代にかけて常磐線で使用された、鉄道院6600形が唯一である。H.K.Porter社製ではないが、同じくアメリカのBaldwin社(ボールドウィン社)製の輸入機関車だった。

 ちなみに本物の「弁慶」は埼玉県の鉄道博物館に保存されているが、同形式の「義経」が大阪府の交通科学博物館に、そして北海道では小樽市総合博物館本館に「しづか」が保存されている。「しづか」は「弁慶」「義経」に2年遅れての1882年、僚機となる「信廣」と共に輸入された。

 この動物園線、機関車も面白いが、私が気にっているのは実は踏切。こちらは紛れも無く本物で、実際の鉄道で用いられているものと同じ警報機と遮断機が付いた「第1種自動踏切」なのである。警報機の音が自宅まで聞こえてきて、これを聞く度に汽車へ乗りたくなるのである。
 

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2012年5月 8日 (火)

ミヤマスミレ・オオタチツボスミレ

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 昨年採集し損ねた緑ヶ丘公園のミヤマスミレ。百年記念館のすぐ近くに咲いており、近くにありすぎて昨年は見落としたのである。今年は要注意植物のひとつだったので、さっそく採集して標本に。


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 たしか昨年はミヤマスミレ終盤頃に咲いていたオオタチツボスミレ。順序はやはりミヤマより後だが、今年は開花期間が重なっている。ミヤマスミレに比べると背丈もあるが、札幌で見ていたよりも小さい気がする。


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 今日満開なのはネグンドカエデ。あちらこちらで垂れ下がった花序が見えた。


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 そしてエゾヤマザクラ。帯広美術館の裏にある並木道ではほぼ満開。ジンギスカンでお花見をしている人たちの姿も見えた。


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2012年5月 5日 (土)

エゾキケマン咲きセンダイムシクイが拾われる

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 帯広百年記念館の建つ帯広市緑ヶ丘公園では、現在、エゾノリュウキンカが鮮やかな黄金色の花を満開にしていて見頃である。サクラは開花が始まったばかりでもう少し先。スミレが数種類開花してきている。


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 同じ黄色でも、こちらはレモン色に近い明るい黄色のエゾキケマン。数は少ないが咲き始めていた。


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 当館の玄関ガラス戸に激突したらしいセンダイムシクイ。少し気を失っていたところを保護されたが、標本士のK女史の手で公園内へ無事に放鳥。放鳥時にはすっかり元気になっていた。


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 「十勝の農業」コーナーへ、北海道立十勝農業試験場から分譲いただいた豆の新品種を展示する作業を細々と続けている。今日までにダイズ、アズキ、インゲン、エンドウの新品種展示を実施。あとはアズキが少し残っているが、従来の展示品種を大幅に入れ替える必要があり、まだしばらく細々とした作業が続く。それでも空欄の棚が無くなり、だいぶ見栄えのするコーナーになった。あとは解説シートや展示解説ボランティア向けのマニュアルも作りかけており、これも早く完成させなければ。

 
 

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2012年5月 3日 (木)

阪堺電車に乗る

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 4月28日から5月1日まで、久しぶりに大阪へ行ってきた。30日に大阪市立自然史博物館で開催された、「東日本大震災と自然史系博物館 被災自然史標本の修復技法と博物館救援体制を考える研究集会」という、長い名前だがとても大切な研究集会へ出席するためである。その集会の模様や成果は後ほどお伝えするとして、せっかく関西、それも長居公園にある大阪市立自然史博物館へ行くのなら、ぜひ阪堺電車に乗りたいと思い、当日の朝少し早く宿を出て、阿倍野から住吉まで、上町線に乗車した。


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 阪堺電車の住吉駅。右が乗車してきた上町線(天王寺方面)で、上屋の着いた「駅」が見える。左の電車が停車中なのが阪堺線(恵美須町方面)。道路上の「電停」が見える。


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 電車に隠れて見えないが、阪堺線側の分岐の手前にも電停がある。道路上のホームの他に、歩道側に割と立派な待合所があって、こちらは駅の風格がある。


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 上町線の天王寺方面からやってきた電車が阪堺線へ乗り入れるところ。電車の右側に写っている瓦屋根の建物は信号扱い所らしく、なんと電車の発着に合わせて、停留所のスピーカーを通じて、駅員(信号手?)の肉声による案内放送が流れる。軌道線だが、この点でも電停というよりまるで駅である。

 この住吉駅。専用軌道と併用軌道との分岐点で、なかなか重々しい雰囲気のある交差点。見ていると面白い。電車の種類もいろいろとあるはずで、もっと見ていたい(つまり研究集会へ行くのが面倒くさくなってしまいかねない)交差点であった。後ろ髪を引かれつつ、時間も迫ってきたので博物館のある長居公園へ向けて歩き出したのだった。


 

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