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2012年3月11日 (日)

東日本大震災から一周年

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 今日は東日本大震災からちょうど1年の日である。帯広百年記念館でも、14時46分から館内放送で黙祷が呼びかけられ、静かに祈りが捧げられた。

 いま帯広百年記念館では、ロビー展「十勝の海岸でみられた震災漂着物」を開催している。これは、東日本大震災前後の十勝海岸の様子を、「漂着アザラシの会」による海岸調査で得られた写真やデータから比較したもの。博物館資料調査員の小林さんによる報告だ。


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 1年前、帯広百年記念館も地震でかなり揺れた。その後の津波は、十勝海岸にも押し寄せた。写真には、この時の津波の痕跡が記録されている。


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 海岸に流れ着いた漂着物が東北のどこから流れてきたのか、地図によって示されている。東北から流出した品々は、いったん太平洋へ出た後、ゆるやかに北上して十勝海岸へ漂着するらしい。漂着物を指標とするこういた海流の推定などは、さまざまな科学にも応用が可能と思われる。

 展示は4月1日まで。観覧無料 http://www.octv.ne.jp/~hyakunen/oshirase.htm#03-lobby-ten
  
  
  
 東日本大震災。未曾有の大地震、そして津波であった。原発事故の影響も今に続き、知人も福島県から大樹町へ避難している。博物館は標本レスキューなどの取り組みを通じて、復興への人の輪、技術の連携がいまなお続けられている。寸断した鉄道も、復旧へ向けて懸命の取り組みが続けられている。

 今朝の毎日新聞の書評欄には「図書館の力を信じて」と題する短い記事が掲載されていた。図書館問題研究会が発行している『みんなの図書館』3月号の特集記事についてである。

http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20120311ddm015040034000c.html

 博物館と同じく資料保存機関である図書館もまた、この度の震災で大きな被害を受けた。SaveMLAKの取り組みが今日も各地で続いている。
 そのような中、図書館は地域の情報発信基地として、さまざまな機能を担っているらしい。新聞やインターネット情報が、図書館に集積されているためだ。たしかに今日の図書館は、本を読む場所であると同時に、さまざまな媒体を通じての情報の集積、検索、そして発信の基地なのである。

「図書館は、単に本を蔵書するだけでなく、その土地の文化や、住む人々の生活の具体的な支援に役立つ拠点とも思われます」(今野順夫福島大学名誉教授)という言葉は印象的だ。今日の地域図書館の果たす役割、大きな可能性を示しているものだろう。

 振り返って博物館はどうか?今、十勝で大地震が起きた際、帯広百年記念館はどう機能していくべきだろうか?震災を契機に突きつけられる、地域博物館に関する根源的な問いかけは続く。

  
  

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