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2011年11月10日 (木)

北大総合博物館企画展「越境するイメージ−メディアにうつる中国」

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 北海道大学総合博物館では、企画展「越境するイメージーメディアにうつる中国」展が開催されている。昨日、所用で北大へ滞在中に展示を観覧してきた。


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 のっけから中華人民共和国を感じさせる横断幕に圧倒される。


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 展示室内は、社会主義革命後、文化大革命を経て、改革・開放路線をとる現在に至るまでの中国を、当時のプロパガンダ(ポスター・チラシ・雑誌など)によって振り返るもの。これらのデザインから、そのときどきの中国社会の空気を感じ取ることができる。


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 『毛沢東語録』(小さい方)と『毛沢東撰集』。私は『語録』の実物を初めて見た。なんだか聖書みたいだなと思ったのが第一印象。


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 毛沢東思想を普及するために行われた農村上映会でのスライド「毛主席のよい戦士」。展示全体が、毛沢東思想を普及・啓蒙するための宣伝物で溢れかえっている訳だが、一見して今の日本に暮らしている我々から見ると少々滑稽に映る。しかし、これらの品々も、当時の中国の人たちにとってみれば、実際に新国家建設の原動力として、強い影響を及ぼしてきたはずである。

 そしてその姿は、大日本帝国時代の日本人も同じだったはずだ。天皇神聖を植え付けられてきた臣民の頭の中は、毛沢東賛美一色のこれらの品々と同じような喧伝物に囲まれた、当時の日本のプロパガンダによる「イメージ」に強く影響されていたはずだからである。


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 中国人の道徳的アイドルとされる雷鋒氏。22歳で亡くなったとされる、模範的人民という事で、今日も語り継がれる事の多い人物とされる。彼を見て不思議に思い浮かべるのが、日本の二宮金次郎だ。一時期姿を消していた二宮像が、近年、各地で復活しているらしい。「努力すれば報われる」と云った、一見あたりまえの、そして底辺には「資本主義思想」を普及するための、日本版雷鋒さんに見えるのは私だけだろうか?


「越境するイメージ−メディアにうつる中国」は、来年5月13日(日)まで開催  
 入館無料
(北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」第6期成果展示)
  
  http://www.museum.hokudai.ac.jp/special/article/7/

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