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2011年11月

2011年11月30日 (水)

11月も今日で終わり

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 今日の15時頃の帯広の気温は0℃くらい。緑ヶ丘公園の中を歩いていると、風に当たって手や首周りが痛くなってくる。ああ、いよいよ来てしまったな、という冬の空気である。カキドオシやヒメヘビイチゴなどのロゼットが、落葉に埋もれるように張り付いていた。


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 今年最後の花となるのか、未だにウシハコベの花があった。先週まではグリーンパークで見かけたセイヨウタンポポの花も今日は無かった。どんどん色を失っていく、11月最後の緑ヶ丘公園である。
  
  

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2011年11月25日 (金)

農業気象学会のシンポジウムへ行く

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 毎年、秋耕後の畑に雪が少し被ったこの光景を見ると、チョコレートに砂糖をまぶしたように見え、そんなはずは無いのだが、甘くて美味しそうな気がして仕方がない。24日、芽室町にある北海道農業研究センター芽室研究拠点へ行く途上、町内のとある畑についつい車を停めて、しばし眺めてしまう。


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 昼頃には晴れてきたので、雪もどんどん融けていくのだろう。右の緑色は秋まき小麦。「ホクシン」から転換した「きたほなみ」ではないかと思う。


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 道路の反対側の畑は未だ真っ白。防風林で日影になっているのだろう。


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 遠く日高の山々も白くなっているのが見える。長い冬に入ったんだなと思う。


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 北海道農業研究センターでは、24-25日、日本農業気象学会北海道支部会が開催されている。24日には公開シンポジウムが開催されて、私も「近年の気候変動と畑作影響」のシンポを聴きに来た。近年、十勝で問題となっている野良イモの研究をされている研究員の井上さんにお誘いいただいたのだが、このシンポなかなか勉強になり、お誘いを感謝している。

 「冬だ寒いぞ」と思いながらやって来たのだが、このシンポの話題は「温暖化」。最近の北海道は暖かくなってきており、それが小麦や豆類の生産に影響を及ぼしているのである。シンポジウムでは最近の気象状況と、それに対応した作況などについて報告があり、特に夏の高温と降雨が問題。その原因などについてはまだ研究途上のようだが、既に2010年の夏の高温で現実として生産現場には悪影響が出ていることを重視。従来の冷害対策だけでなく、温暖化を睨んだ栽培や育種の必要性をあえて議論したいという、非常に意欲的なシンポジウムであった。

 一般に、高温になると植物の生育は良くなると考えがち。しかし、北海道の畑作物は、雪解けから秋霜までの短い期間で生長・収穫できるような早生品種が主流で、これが高温になり過ぎると、収穫適量に至らないうちに成熟してしまったり、品質が劣化したりする。さらに、2010年の夏は高温に多雨が加わったのが特徴で、こうなると小麦は穂発芽、豆は莢内発芽という減少を引き起こす。ほかにも、病気が多発したり圃場状況の悪化で農業機械が入れなくなったり、さまざまな障害が起こる。ただ、温暖化の傾向が一定していなかったり、高温が問題なのか多雨の併発が問題なのかがはっきりしなかったり、まだまだ解明すべき課題が多い事も事実のようだ。


 発表者は若手研究者中心で、会場からもベテラン研究者を含む多くの方々から質疑があり、問題意識も深まった。研究目標の設定や、生産現場で困っている事などが率直に意見として出されており、質問者にも発表者にも高い問題意識が感じられた。なにより、生産現場を直視し、問題解決の糸口を探ろうとする若手農学研究者の真摯な姿勢に心打たれるものがあった。博物館人としても展示や講座を通じて、こうした研究の最前線を伝えて行かなくてはなあと強く感じさせられた。
  
 日本農業気象学会北海道支部のサイト http://phys.agr.hokudai.ac.jp/hsam/

    

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2011年11月24日 (木)

雪が積もった

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 昨晩、雪が降った。その後に雨が降ったので消えるのも早かったが、それでも緑ヶ丘公園内には、日影の部分を中心にうっすらと雪が残る。枯葉の積もる芝生の上が白くなった。


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 まるで象の皮膚のように見えるこの模様。十勝池に張った薄い氷が融けて来て、プツプツと気泡が水面を覆っている様子。


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 少しずつ凍っては融け、凍っては融けを繰り返しているらしい。薄氷には早くもクモの巣状の切れ目が生じている。冬になったなあ。


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 もう池の上を歩いている動物がいる。足跡の先に穴があり、落ちたんじゃないかと心配になる。


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 百年記念館の北側玄関は陽当たりが悪いので雪が解けずに残っていた。守衛さんが丁寧に雪ハネをしていた。


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 駐輪場にも雪の塊。もう自転車の季節は終わりにしよう。

  

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2011年11月19日 (土)

グリーンパークにグリーンベルト

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 見えるだろうか?緑の芝生の中に、一直線に伸びる黄緑色の部分。ここだけケンタッキーブルーグラスの花が咲いているのである。たぶん芝生管理上で生じる現象なのだが、グリーンパークの中に縞模様のように現れるグリーンベルトが面白い。


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 公園内のシラカバ並木もすっかり落葉し、グリーンパークの芝生に黄色い葉を広げている。ああ、秋も終わり冬に入ったなと感じる光景が緑ヶ丘公園に広がっている。


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 落葉したシラカバには、越冬する来春の花芽が固く延びていた。これから半年近く、じっと耐える。


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 カラマツの黄葉もほぼ終わり、次々と落葉を始めている。


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 だが、中には今になって伸びてくる新葉も。黄葉、落葉、新葉と、同じ木の中に混じっている。


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 カエデ類の紅葉もほぼ終わった。ヤマモミジの中には、落葉した枝にまだたくさんの翼果を付けているものもいた。


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 色味を失いつつある樹林の中で、枝先に赤い点々が。アズキナシの果実だ。少しずつ熟しているらしく、低木のメギの果実と共に、晩秋から冬へかけての貴重な赤を提供していた。

 
 

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2011年11月10日 (木)

北大総合博物館企画展「越境するイメージ−メディアにうつる中国」

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 北海道大学総合博物館では、企画展「越境するイメージーメディアにうつる中国」展が開催されている。昨日、所用で北大へ滞在中に展示を観覧してきた。


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 のっけから中華人民共和国を感じさせる横断幕に圧倒される。


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 展示室内は、社会主義革命後、文化大革命を経て、改革・開放路線をとる現在に至るまでの中国を、当時のプロパガンダ(ポスター・チラシ・雑誌など)によって振り返るもの。これらのデザインから、そのときどきの中国社会の空気を感じ取ることができる。


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 『毛沢東語録』(小さい方)と『毛沢東撰集』。私は『語録』の実物を初めて見た。なんだか聖書みたいだなと思ったのが第一印象。


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 毛沢東思想を普及するために行われた農村上映会でのスライド「毛主席のよい戦士」。展示全体が、毛沢東思想を普及・啓蒙するための宣伝物で溢れかえっている訳だが、一見して今の日本に暮らしている我々から見ると少々滑稽に映る。しかし、これらの品々も、当時の中国の人たちにとってみれば、実際に新国家建設の原動力として、強い影響を及ぼしてきたはずである。

 そしてその姿は、大日本帝国時代の日本人も同じだったはずだ。天皇神聖を植え付けられてきた臣民の頭の中は、毛沢東賛美一色のこれらの品々と同じような喧伝物に囲まれた、当時の日本のプロパガンダによる「イメージ」に強く影響されていたはずだからである。


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 中国人の道徳的アイドルとされる雷鋒氏。22歳で亡くなったとされる、模範的人民という事で、今日も語り継がれる事の多い人物とされる。彼を見て不思議に思い浮かべるのが、日本の二宮金次郎だ。一時期姿を消していた二宮像が、近年、各地で復活しているらしい。「努力すれば報われる」と云った、一見あたりまえの、そして底辺には「資本主義思想」を普及するための、日本版雷鋒さんに見えるのは私だけだろうか?


「越境するイメージ−メディアにうつる中国」は、来年5月13日(日)まで開催  
 入館無料
(北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」第6期成果展示)
  
  http://www.museum.hokudai.ac.jp/special/article/7/

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2011年11月 5日 (土)

図書館友の会による「おはなし会」を開催

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 帯広市には駅前に立派な図書館がある。建物が立派なだけでなく、館長や司書さんも優秀な方が多い(ただ、職員の多くが嘱託職員にされてしまっているところに問題があるが)。その他、図書館友の会という組織があり、ボランティアで製本修復や子ども達への行事を開催している。

 11月5日、図書館友の会の方々を百年記念館へお招きし、子ども達への「スペシャルなおはなし会とむかし遊び体験」を開催した。


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 図書館ボランティアというと、いわゆる「読み聞かせ」が一般的である。今回も絵本の読み聞かせが行われたが、単に絵本を読むだけではなく、さまざまな工夫がされていて面白い。布で作った絵本や、エプロンを用いた人形式のものなど、子ども達が飽きず、のめりこんでいくような工夫が随所に凝らされていて、見ている大人も面白い。


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 絵本を読むだけでなく、お手玉を使った遊びや「おちゃらかほい」をしたりと、楽しい1時間半はあっという間に過ぎていった。進行にあたっては、子ども達への「語りかけ」が独特で、これはやはり技術だなあと実感させるものがある。私たち学芸員も子ども達へ接する機会が多いが、今回は非常に学ぶべき部分が多かった。


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 帯広百年記念館では、11月3日の文化の日から27日(日)まで、ロビー展「昭和の遊び道具たち展」を開催中。おはなし会の帰りには、ロビー展でも子ども達が遊んでいた。

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