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2011年9月 2日 (金)

全国唯一!帯広競馬場軌道を調査しました

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 さて、これは何の運転室だかわかりますか?


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 正解はコレ。帯広競馬場内にある、ばんえい競馬用のソリを運搬するための専用軌道の機関車の運転室なのである。明日と明後日、帯広〜池田間を走るSLとかち号の運行に合わせ、鉄道ファン向けに帯広競馬場のバックヤードツアーを開催。その中で、この軌道の公開試乗会を開催するのだそうで、そこでの解説役を急遽頼まれたのである。前から興味があったので、これ幸いと引き受け、今日は下見に出かけてきた。写真後方でしゃがんでいるのが、案内してくれた帯広競馬場お客さま担当のTさん。


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 機関車は「気動車」と呼ばれ、帯広市内の自動車修理工場が製作したオリジナル。こちらは客席から見えない方の側面。運転室への入口がある。


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 こちらは競馬を観覧する客席側の側面。帯広市の市章が描かれている。窓にはガラスがはめられておらず、開放されている。


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 貨車は6両の固定編成。機関車次位の貨車だけ単独連結で、重りが登載されている。2両目以降、最後尾までの貨車5両は、一応、台車は分かれているようだが、事実上、完全につながっている。


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 編成を最後尾から見たところ。前方に気動車が見える。


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 まるで併用軌道のようだが、線路が路面より下がっており、ソリがスムーズに直接貨車へ乗り込めるよう、線路の両側がホームになっているのだ。


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 こちらは機関庫。というより、編成全体が納まる格納庫だ。天井がとても低い。終端部には特に車止めのようなものは無い。ここで気になる線路幅だが、コンベックスで測ってみると978〜980mm。私は1000mmのメーターゲージだと思っていたのだが、どうも微妙に幅が狭い。こんな中途半端なゲージは初めてである。最初1000mmだったのが、補修を繰り返すうちに狭くなったのだろうか?そんな事あるのかな?


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 一説によると、気動車と貨車の車輪、それにレールは、40年程前に夕張の炭砿軌道から持ってきたものだと言う。どこの軌道かはわからないらしい。そこで線路を調べてみると、レール高、頭部幅、底部幅、継ぎ手の形状から、30キロレールと判明。継ぎ手に刻印があるがよくわからない。後日、こすりだしをしてみよう。


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 機関車次位の車輪のひとつ。車軸の側面に星形の刻印が見える。この刻印は・・・かつて真谷地炭鉱鉄道を保有していた「北炭」のマークではあるまいか?ということは、夕張の北炭系路線からやって来た車輪なのかな?

 興味は尽きないのだが、今日は天候が悪く、調査中に激しい雨が降ってきた。案内してくれたTさんも来客の用があるため、今日のところはこれで失礼することに。明日はバックヤードツアーでお客さんを案内しがてら、調査は継続ということにしたいと思う。

 それにしても、ばんえい競馬を円滑に運営するための専用軌道。まさしく産業遺産であり、レールマガジン的には、まさしくトワイライトゾーンな軌道である。調査結果がまとまったら文章化して、どこかの雑誌で報告する予定だ。

  

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