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2011年8月 5日 (金)

Hieracium pilosella

Hieracium_11_4

 初夏に問い合わせのあったこの植物。百年記念館の駐車場に生えているほか、市内数カ所で確認されている。


Hieracium_sp

 キバナコウリンタンポポに似ているのだが、花茎が分岐せず1茎に1花しか付かないし、茎葉には剛毛ではなく、長軟毛が生える。


Hieracium_28

 葉の裏面は真っ白。


Hieracium_sp_2

 さて何だろう?と思っていたのだが、問い合わせをされてきた方が書店で園芸植物の本を見て「チシマタンポポではないか?」との情報を持って来られた。学名はHieracium alpinum L.。確かによく似ている。そこで、チシマタンポポの文献を探して同定ポイントなどを確認したりしていた。

 しかし、『帰化植物便覧』などに掲載が無い。似たような植物の情報も無い。そこで帰化植物友の会のメンバーが中心となって構築されている「帰化植物メーリングリスト」へ投稿し、チシマタンポポについての情報を呼び掛けた。

 すると北海道野生植物研究所の五十嵐さんから早速情報を頂いた。写真を見ていただいた結果、チシマタンポポHieracium alpinum L.ではなく、同属のHieracium pilosella L.という、まだ和名の付いていない外来種らしいと判明。最近では幕別町からも確認事例があると言う。さすが外来植物研究の大家、五十嵐さんである。もっと早く相談すれば良かった。

 さっそく標本を作製。コウリンタンポポと同属で、繁殖力も旺盛な様子なので、今後の状況を注意深く観察する必要がある。もともと栽培植物だったのが逸失しているらしいが、やっかいなのがはびこって来たなあ。

  

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