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2011年6月25日 (土)

久しぶりの印画紙現像 傍らでは箏の音が響く

 来週から始まるロビー展用に、半切大の写真を印画紙に焼き付けることとなった。暗室作業ができるのは今の当館ではU学芸員と私のみらしい。実に数年ぶり、北大植物園時代に植物園暗室で投稿論文用に標本写真を焼き付けて以来の印画紙現像で、緊張する。

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 当館の暗室には引き伸ばし機が2台。左がFuji Enlarger S690、右が同じくFuji Enlarger Type Bである。ただし左のS690は現在稼働できる状態になく、今回は右のType Bを用いる。これは1951年から製造開始された型で、その後のFuji引き伸ばし機のスタンダードとなったもの。学校の写真部暗室などでもよく見かけたものである。クラシカルなエンブレムが特徴で、ある意味、名機と言える機械だ。


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 定着液に浸している状態(上)と、水洗中の様子(下)。バットが足りず、停止液を用いないで、現像液からダイレクトに定着液へ持って行く。定着・水洗は時間をかけた方が良い。


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 最後の写真を現像し、定着・水洗および乾燥を待っていると、ロビーから優美な和の音色が聞こえてくる。今日は第279回ロビーコンサートの日で、帯広北高等学校箏部の皆さんによる初夏の調べを開催するのである。


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 なかなか大入り。爽やかな初夏の夕暮れ、休憩がてら箏の音に聴き入るのも良いものである。


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 いまでも箏に興味を持っている女学生がこれだけ居るように、デジタルカメラが主流となった現在でもフィルムに興味を持つ高校生は少なからず居ると思われる。写真現像の技術がどんどん廃れ、各博物館で暗室が物置に転用されつつある今日だが、機会を見つけて写真現像体験講座などを開催するのも面白いかも知れない。

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