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2011年6月 5日 (日)

博物館実習おわり

 酪農学園大学で担当している博物館実習(学内実習)の植物専攻が昨日で終わった。合計で5日、とびとびの土曜日に午前9時半から夕方18時までの実習で、受講生も大変だったのではないかと思う。この実習は本来学内実習として行われるもので、昆虫、哺乳類、鳥類自然観察などの各専攻に分かれて、館務実習へ行く前に分野別に専門性の高い技術などを習得するもの。しかしながら、酪農学園大学の構内には植物標本庫が無いので、私が担当してからは北海道大学総合博物館の陸上植物標本庫を利用して実施している。

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 古い標本や破損標本の修復実習。カビのひどい標本を台紙から剥がして新しい台紙へ貼り替えたり、アルコールでカビを落としたりする。繊細で根気のいる作業だが、実習生は丁寧に作業をしてくれ、標本が息を吹き返した。


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 こちらは未整理標本の整理。ダンボールに詰まった標本の内容を確認して内容表示を作成し、標本はナフタレンと共にビニル袋へ包んでから箱へしまう。こうして未整理標本の中身がわかるようにすると共に、虫害から標本を守る。結構な力仕事でもある。


 昨年までは夏休み中に集中実習の形で行っていたが、館務実習その他、学生の日程調整が難しく、今年は初めて、土曜日に不連続的に実施した。それでも東日本大震災の救援ボランティア派遣や教育実習や就職活動などが重なり、全日程参加できない学生が居た。残念ではあるが、それにしても学生も今は結構忙しい時代なのだなあと思う。

 ただ、実習を通じて学生たちと話をして新しく知ることや、質問されて逆にこちらが勉強になったりすることなど、引き受けて得るものが毎年とても大きい。準備や交通費など大変ではあるが、それ以上に実習指導は楽しいなと、やる度に本当に思う。母校の動きを知ることにもつながる。やがて廃止されることが決まっているこの実習だが、来年に向け、さらに充実できるように努力したい。

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