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2011年5月30日 (月)

「M.TOBA」って誰?

 月曜日はお休み。なのだが、帯広市内では昨日が運動会で今日が振替休日となる関係上、百年記念館は臨時開館。学芸班はみんな公休なのだが、常設展示室は開けていて、事務官や受付の人たちは出勤している。私もお休みなのだが、臨時開館のことを忘れていて、標本作業をしようと思い館へ出てきたらみんな居るからびっくり。休みでシーンとした中、一人で仕事をしているよりも、休憩時間などでお茶を飲みながら話の出来る職場仲間が居た方が、なんとなく心休まるものである。

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 さて、今日修復した陸前高田市立博物館の罹災標本のひとつ。植物はシダ植物のワラビ。


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 ラベルは2つ。こちらは陸前髙田市立博物館が作成した整理ラベル。採集は昭和12年7月12日〔1937年〕。採集者は鳥羽源蔵とされている。


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 こちらはオリジナルラベルと思われるもの。印刷されたラベル用紙にペンで手書きされている。よく見かけるラベルだと思ったが、「ん?なんか変だぞ?」


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 変なのはココ。ラベルのタイトルが「HERB. M. TOBA」となっている。「HERB.」はHERBARIUM(ハーバリウム)のことで、標本庫とか標本そのものを指す。したがって、素直に読めば"M.TOBA"氏の標本ということになるが・・・M.TOBA? G.TOBAじゃないの?

 ひょっとして何か仕事上の別名とかがあったのだろうかと思って、とりあえず日外アソシエーツから出版されている『植物文化人物事典』(大場秀章著, 2007)を調べてみるが、手掛かりなし。


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 オリジナルラベルをめくってみると、オリジナルメモが挟まっていた。採集年月日の押印と「小友」の走り書き。採集地である気仙郡小友村のことだろう。1955(昭和30)年に合併して陸前高田市となったが、鳥羽源蔵は小友の出身だった。

 さて、M.TOBAの謎について知りたい。オリジナルラベルには、そもそも採集者名が無い。それが整理ラベルになると「鳥羽源蔵」が採集したことになっているのは、オリジナルラベルが鳥羽の私家版ラベルに書かれていたことによるのだろう。しかし、M.TOBAでは鳥羽源蔵にならない。単なる間違いなのか?それとも何か別の事情があるのだろうか?この謎、どうやって調べたら良いだろうか?

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コメント

ご助言ありがとうございました。「鳥羽研」と書いて「とば みがく」と読むのですね。最初は「鳥羽研究室」かと思ってしまいました。

投稿: 持田 誠 | 2012年12月 1日 (土) 07時14分

持田様
当館の植物標本の安定化処理では大変お世話になりました。連絡が遅くなってしまい申し訳ございません。M.Tobaについてお知らせします。
ラベルにはG.Toba以外にM.Tobaがありますが、これは鳥羽研(とばみがく)のラベルです。
研先生は源藏先生のご子息で、教員をされた方です。
もっと早くにお知らせすべきだったのですが、ネットいろいろと見る時間もとれず、今になってしまいました。大変申し訳ございません。
熊谷

投稿: 陸前高田市立博物館 | 2012年11月29日 (木) 13時18分

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