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2011年4月 3日 (日)

美術品国家補償法と海外美術品等公開促進法

 「展覧会における美術品損害の補償に関する法律」、通称「美術品国家補償法」が29日、全会一致で衆議院を通過。昨年10月に提出された後、衆議院審議で若干の修正が行われたものが25日に参議院で修正可決されていたものである。4月1日施行予定であったが、「公布の日から起算して二月を超えない範囲内において政令で定める日」と改められ、同時に関連規程も整備される方向である。
 この法律については、美術関係者の中で永年の懸案であったようである。この法律が対象といている展覧会の規模などがまだ明確でないが、比較的大規模な展覧会を想定しているらしいことは容易にうかがえる。今回の震災における経験も踏まえ、今後、中小規模の展覧会における補償策をどのようにはかっていくかについても検討が必要であろう。
 美術史など関係方面の方のブログにも、当法案に対するコメントが見られる(「名古屋芸大西洋美術史研究室byくり太」さんのページ)。なにはともあれ今後、この法律をどう活かしていくか、私たち美術館以外の博物館関係者も注目していく必要があるだろう。

展覧会における美術品損害の補償に関する法律


 国会は、この他に「海外の美術品等の我が国における公開の促進に関する法律」、通称「海外美術品等公開促進法」を審議し、3月25日の参議院本会議を全会一致で通過させている。この法律案には「国は、海外の美術品等に関する専門的知識を有する学芸員等の養成及びその資質の向上、民間団体が海外の美術品等の公開に関して行う活動に対する情報提供等の支援その他の必要な施策を講ずるものとする」とする条項もある。もともと美術系の学芸員には、海外に美術品に関する専門的知識が必要だったと思うが、法律で学芸員養成の面から特段の言及がはかられたことが興味深い。今後、具体的な条件整備がどのようにはかられていくのか注視しよう。

海外の美術品等の我が国における公開の促進に関する法律

2011313_087_2

北海道立帯広美術館(3月13日撮影)

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