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2011年3月17日 (木)

十勝会館の絵はがきから出た疑問

今日は朝から美術資料の移動と整理にあけくれた。大型の油絵を、修復作業をしていた部屋から収蔵庫へ移動する作業。箱へ入れるものもあれば、ウスやプチプチで表面を覆って、立てかけて仕舞うものもある。耐震のために、ヒモで固定する。なかなかに大変な作業で、本当に丸一日かかってしまった。

そのため、良い天気だったのだが、フェノロジー観察に行くことができず、写真も撮れなかった。そこで、最近入手した十勝の絵ハガキを御紹介しよう。

Photo_2

縦位置になってしまって申し訳ありません。これは「十勝会館」を写した昭和初期と思われる絵はがき。

Photo_3

このハガキの表面。個人名の部分だけ処理させてもらった。本文を読むと、「北海館」で開催された結婚式に出席するため、宮城県から来た方のハガキだとわかる。「北海館」は、現在も帯広駅と緑ヶ丘公園の間にある「北海道ホテル」の前身だ。
無事に式を終え、帰る前に簡単な報告を我が家へ出したのだろう。今なら携帯電話からメールで送るようなものだが、やはり当時はハガキでこうしたやりとりをしたのだ。
面白いのは、行程について細かな記録や予定が書かれていることで、当時、帯広から宮城県まで、どのようなルートで、どの程度時間がかかったのかがわかって興味深い。「北海館」が結婚式場として用いられていた資料のひとつにもなるだろう。

もともと絵はがきの裏面が気になって、なんとなく北大の昔の絵はがきなどを集めていたのだが、最近はむしろ表書きのあるハガキを集めるようになった。文面から、時代を知る手掛かりがつかめる、興味深いものがある。「郵便資料」と呼んでいる。

さて、このハガキ。ちょっと疑問がある。それは消印(日附印)の日付だ。ハガキの表に、著者が書いた日付があるが、そこには「十八日前十一時」とある。消印から判断して、昭和8年(1933年)1月18日だと思われる。
ところが消印をよく見てみると、私には「8.1.17」と読めるのだ。つまり、著者自身が書いている「18日」という日付より、1日早く消印が押されていることになる。本文の内容から見ても、著者がこのハガキを書いたのは、間違いなく18日だと思われるのだが…。この疑問は簡単に解けそうにない。

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