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2012年5月15日 (火)

芽室町を市街地から林道まで

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 昨日の岩内仙境に引き続き、今日は芽室町の伏美仙境を経て、美生湖周辺の林道を見て回る。伏美岳登山口へと続く林道沿いには美しい渓谷があり、ちょうどエゾオオサクラソウが咲いていた。手の届くところにもわずか生えていたので、茎葉の長い毛を確認。来る途中の沢沿いにも点々と咲いており、サクラソウの季節なんだなあと実感する。


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 昨日の岩内仙境のユキワリコザクラ類と同じく、崖にへばりつくように咲いている。こうした場所が好きなのか、盗掘が続いてこうした場所にしか残っていないのか、それはわからない。しかし、崖に咲く赤紫色の花々には凛とした自然の美しさがあり、見ていて飽きない。


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 崖にはエゾノリュウキンカも咲いていた。このリュウキンカ、水に浸からない位置に咲いており、ちょっと珍しい。こうした生え方もする植物なんだなと感心する。


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 15日は昼前から雨が降り出した。そのため、ちょっと様子を見てすぐ引き上げる予定だったが、面白くなってきて、ついつい先へ進んでしまう。かなり奥まで登って来てしまった。雨もひどくなってきたので引き上げる事にした。


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 伏見の沢沿いに群生していたミヤマスミレ。昨日の岩内仙境は全部フイリミヤマスミレだったが、どうもここは普通のミヤマスミレばかりである。この棲み分けはどのような仕組みによるものなのか、興味深いところだ。


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 嵐山のオオバナノエンレイソウ、ニリンソウの大群落。林床が真っ白になる、すごい景観だ。


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 やはりこの時期、水辺で気になるのがネコノメソウだ。ネコノメソウ、ツルネコノメソウがあり、稀にマルバネコノメを見る。チシマネコノメを全く見ないが、この辺りには無いのだろうか?


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 ところで午前中は十勝鉄道の写真を撮影しに、市街地へ出ていた。市街から山へと向かう途中に見た防風林と畑の風景。ふと「ああ、人間って意外に小さな生き物なんだな」という思いにかられた光景で強く印象に残ってしまった。今年は雪どけが遅かったので、雨が降っても、夜になっても、農家の方々の作業が急ピッチで続けられている。


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 午前中に撮影した、2両のコキを連れて西帯広駅を通過する十勝鉄道。日甜芽室製糖所から帯広貨物駅へ向かう。他にも2人の鉄道愛好家が撮影に来られていた。1人は愛知県から来られたそうだ。


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 こちらは帯広貨物駅からコキを引き出して日甜芽室製糖所へ向かうところ。やはり西帯広駅通過中。駅前のエゾヤマザクラは、開花の最盛期を過ぎ、桜吹雪が舞っていた。

 
 

2012年5月14日 (月)

岩内仙境

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 国立科学博物館には、1958年5月11日に岩内仙境で採集されたヒメアマナの標本がある。帯広市内で採集された記録は、現在確認できている標本に関する限り、この岩内産標本と、昨年確認されたおびひろ動物園だけである。動物園のヒメアマナが開花したので、岩内の現状を確認しようと、14日の午後、岩内仙境付近を訪れた。

 探しに行っておきながら「あれ?あった」とは失礼な言い方になるが、見つかった。他に記録が見つからないので、実に44年ぶりの確認である。あるとしたらこの辺りだろうと思う環境を探しまわった結果、予想以上に小さな個体群だが、ちょど満開の時期を迎えていたので見つけられた。


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 生育環境は驚くほど動物園に似ている。やはり開けたコケのマット状。人が歩く通路のすぐ近くという点でも似ている。恐らく草刈りなどが行われているはずの場所で、その時期が開花期とずれている事が好条件として作用し、湿ったコケマットのおかげもあって生き延びているのであろう。管理主体の帯広市の担当部署へ、生育情報等を連絡しておこうと思う。


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 岩内仙境は戸蔦別川の上流に位置する日高山脈の麓。帯広市とは言え、市街地の緑ヶ丘公園とは、だいぶ気候の進み方が異なるようだ。小規模だが美しい渓谷があり、独特の植物も観察される。


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 崖にへばりつくように咲くユキワリコザクラの仲間。とても手の届くような場所ではなく、細かい同定ができないが、双眼鏡でじっくり観察して葉の形などを見る。ユキワリコザクラ、もしくはユキワリソウではないかと思う。これも満開の時期で、絶壁から水が滲み出しているような場所に咲いている。


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 同じく崖で花盛りのエゾムラサキツツジ。帯広では市内の公園に植栽されているものをよく見るが、本来の生育環境はこういう場所である。まだ緑の乏しい渓谷にあって、点々とエゾムラサキツツジの花が見える光景が誠に美しい。


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 これも崖の上部に多数見られたオクエゾサイシン。円い葉の根元にひっそりと咲く暗色の花が面白い植物である。ヒメギフチョウがこれらに産卵するのだそうだ。


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 フイリミヤマスミレ。このあたりのミヤマスミレは、ざっと見たところ皆このタイプだった。地質的に特殊な場所に多いらしいが、このあたりもその影響なのだろうか?とても小さい植物体で、よく見ると随所に花を上げていた。


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 さらに奥の林道沿いには、開花期を終えたばかりのキクザキイチゲがたくさん見られた。わずかに残った最後の花を上げる個体。


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 一方、岩内神社の境内にはヒメイチゲとカタクリが多数。渓谷を見下ろす斜面に花をつける。


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 今回、「おお!」と感動した植物のひとつがヤドリギ。なんでもない植物のようだが、帯広市街地ではまず見る事が無いのである。原因はわからない。今回、岩内神社の近くに立つカシワに着生しているのを見つけた。久しぶりのヤドリギ。ヤドリギ研究会の人たちに報告しておこう。


 
 

2012年5月10日 (木)

おびひろ動物園のカキドオシ

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 おびひろ動物園内のエゾヤマザクラの下に咲くカキドオシ。おそらく在来のカキドオシではなく、外来のコバノカキドオシだと思われるが確認中。検索表的な同定ポイントがよくわからない。


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 トキワハゼ。昨年は園内の隅にある砂利場に群生していたのだが、今年は花がとても少ない。ちょっと観察会には間に合わないかなと思っている。こんな環境にも植物が、という話題に使いたかったのだがなあ。


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 コテングクワガタ。オオイヌノフグリやコテングクワガタは、花がすぐに落ちてしまう。実際、くさむらに前日に落ちたと思われる花殻が見つかる。そのあたりも観察ポイントとして話そうかな。

 
 

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