2018年2月25日 (日)

特急が止まったおかげで標本整理ができた

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 25日(日)の北海道自然史研究会へ出席するため、前日入りで24日(土)に小樽へ向かう。朝1番の特急へ乗ろうと浦幌駅へ着いた途端、駅員さんが顔を見るなり 

 

「持田さん、特急停まってます。いまのところ昼間でだけど、今日中に動くかどうかわからないです」。

 

本当は今日の昼には小樽に着いて、午後は小樽市博物館の講座「蕎麦屋のおやじ蕎麦を語る」を聞きたかったのだが、それどころではなくなってしまった。が、どうしようもないので、せっかくだから運休証明書を書いていただき、博物館へ資料として収蔵することにする。

 

少なくとも帯広へ出なければ何にもならないので、とりあえず普通列車2522Dで帯広へ行き(釧路〜帯広は動いていた)、滝川回りも函館本線の状況がわからず危険だとわかり、やむをえず都市間バスを予約する。これも最終便まで空きが無く、けっきょく夜まで一日、帯広百年記念館で植物標本の整理をして過ごす事にした。

 

まあ、記念館にいればいろいろとやる事もあり、昼食や夕食も北沢館長や伊藤学芸員たちと共に摂ることができたばかりか帯広駅まで送ってもらって、これは皆さんに本当に感謝である。

 

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北海道中央バスのポテトライナーで帯広を出たのが19時15分。札幌へは予定より早く22時38分に到着。おかげで予定より早い札幌22時52分発の3981Mに乗り継ぐ事ができ、先行する回送の遅れで手稲から3分遅れのままで小樽へ着いたのが23時41分ころであった。

 

小樽駅というのは、なんとなく夜みた方が昼間より風格を感じる。ホームも駅舎も。

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2018年2月 4日 (日)

資料登録のあれこれ

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 ウイスキーをあまり飲まないので、この携帯用容器を「スキットル」と呼ぶことを知らなかった。そう言えば「フラスコ」と呼んでいるのをどこかで聞いた気がするが、道内の学芸員の先輩方から教えてもらうまで全く忘れていた。
 
 しかも、スキットルは日本でしか通じない名前だという。言われて調べてみたら、確かにこれは和製英語なのだそうで、フラスコ、ピンフラスコが本来の名称だということがわかった。
 
 ただ、資料登録を「スキットル」「フラスコ」だけにしてしまうよりは、「ウイスキ−」がキーワードに入った方がきっと検索でひっかかりやすい。そのため、これも先輩学芸員の教えにならって「ウイスキーの携帯用容器」を標準名称として登録した。
 
 
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 「臼」をつくるために丸太などを削った道具「モッタ」。
 木を削る道具だから林業用具の分類に登録すべきと思うが、当館の資料カードは「飲食・料理」の分類で登録されていた。
 「臼」がお餅をつく道具のため、「臼」そのものは「飲食・料理」の分類番号が付けられてる。このため、「臼」の関連道具として登録したためにこの分類なのだろう。経緯を考えると「なるほどなあ」と思うが、民具の分類体系上はやはり「チョウナ」などの木を荒削りする道具の一種に位置づけたいと思う。
 
 当館の資料登録は、いまだに4ケタの分類番号をあてている。全ての道具を「分類表」にしたがって、いずれかの分類位置に「同定」するのである。カードだけで資料を探していた時代はこれが便利だったと思うのだが、生物の分類体系と異なって、生活用具などをなにかに同定していく作業は至難の業で、今回のような「?」と思う番号に落ち着いてしまうケースも多々存在する。
 
 パソコンで検索することが出来るようになれば、あまり細かい分類はかえって混乱を招くただ、大分類は登録上あった方が便利な気もするから、4ケタの最上位2ケタくらいまでの同定に制限したいなあと思っている。
 
 もっとも、もう随分前からそう思っていながら、過去の蓄積の前に圧倒されてしまい、いざ資料を目の前に刷ると分類表とにらめっこしながら同定する作業を続けてしまっているのだが。どこかで決断しなければなあ。
 
 

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2018年1月27日 (土)

植物調査総まとめ2017

2017

 先日の夜学講座で、2017年度の浦幌町立博物館植物調査の総まとめ会を行なった。昨年は月例調査観察会「豊北植物調査会」のほか、フラワーソンなどもあり、さまざまな形で植物の調査を実施した。
 
 グラフは3年目を終えた豊北植物調査会での、毎月の記録植物数の変化。赤線が2017年度、緑が2016年度、青が2015年度である(ただし、2015年度は調査期間が短く6〜10月まで)。
 
 グラフを見ると、3年間で確認種数が増えているのがわかる。もちろんこれは、参加者の植物を観察する力が上達している証拠で、月例で調査観察会を開催することの意義があらわれているとも言える。
 
 具体的に昨年増えた植物群はなにかというと、タデ科やアブラナ科などの小さな雑草類が加わってきたことが大きい。いわゆる「お花」から、さまざまな「植物」に目が広がってきているのがわかる。また、私も苦手なセリ科なども少しずつ丁寧に同定するようになってきた。
 
 加えて、果実の時期でも見分けがつくようになってきたことが大きい。この調査はフェノロジー調査なので、蕾、花、果実のいずれかの段階を記録することにしており、従来は花の時期しか種類を識別できなかったものも、回を追う毎に果実の姿でも見分けられるようになってきたので、8月や9月の確認数が増えた面がある。
 
 今後はイネ科やカヤツリグサ科など、上級の植物も少しずつ記録できるようにしていけると良い。また、課題としては今は目視調査のみで、フロラの記録としての証拠標本採集が追いつけていないから、今年の夏は標本を集めることも目標としたいと考えている。
 
 

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