2017年12月 8日 (金)

隣接地域の資料を集めること

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 浦幌町立博物館は、当然ながら浦幌の資料を中心に収集しているが、必ずしも町内の資料ばかりが対象ではない。もともと旧大津村で一緒だった豊頃町はじめ、上浦幌地区の人々の生活基盤である本別町、常室地区と関わりの深い池田町などの東北十勝地域はもちろんのこと、白糠丘陵を挟んで接する釧路市音別町や白糠町なども範囲に入ると考えている。いわゆる隣接地域資料だ。

 

 が、実際には白糠町の資料は少ない。そんななか、白糠町の資料を2種類入手した。

 

 ひとつは白糠南通り商店街の「年末大抽選会」の案内と抽選補助券。白糠駅前商店街のラーメン屋さん「やはた」で入手した。表は抽選会のチラシで、裏に補助券を配っている加盟商店の名前がズラリと出ている。これは白糠の商店史の良い記録になると思い、ラーメンを食べ終わって店を出るときに声をかけてもらってきた。ちなみに、ここのラーメンは好きで、自動車で釧路を往復する際に時間が合うとつい立ち寄ってしまう。
 

 

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 もうひとつは新白糠炭砿の辞令2種類。1952-53年のもので、それぞれ同一人物の発破係員と坑内保安係員の辞令である。新白糠炭砿は、いまの石炭岬の内陸部あたりにあった炭鉱で、釧路炭田の歴史を記録する興味深い史料と言えるだろう。

 

 これは釧路の豊文堂古書店で購入した。豊文堂さんは、釧路を中心に道東のさまざまな文献を扱っており、定期的に目録をチェックしたり店舗をのぞいては、細々と購入させていただいている。今回も数冊の資料を入手する際に、併せて購入。店舗で店主と雑談を交わすのもいつも楽しみのひとつ。

 

 白糠、音別は釧路管内なので、釧路市立博物館が所蔵していても良いと思うし、将来的には移管するかなあとも考えている。十勝の場合、幕別から西は帯広百年記念館が所蔵するのが適切かなあと思っており、あまり手出しをしていないが、それでも「これは・・・」と思うのに気づいたときは収集するようにしている。入手後に相談して移しても良いし、隣接地域の資料に関するこのあたりの事は、各館と相談・連携しながら、今後も収集していきたい。

 

 大事な事は、資料収集の空白地帯をつくらない事で、学芸員のいない地域をどう網羅していくかを日頃から意識している必要があるだろう。

 

 

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2017年11月20日 (月)

新聞記事の保存方法で悩む

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これは浦幌町立博物館の資料原簿保存用キャビネットである。なかには収蔵資料の細かい情報を記録した原簿(資料カード)が収められている。

 

 

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このうち、近年顕著に増加しているのが、新聞記事のカード。当館では毎日の北海道新聞(夕刊含む)と十勝毎日新聞の記事をチェックし、浦幌や博物館業界に関係する記事、歴史や自然史に関する特に重要な記事などを切り抜き、カードに貼って保存している。

 

町の予算が付かないので、新聞は学芸員が私費で購読しているのがつらいところ。もともと購読している全国紙の方の毎日新聞や日本共産党機関紙の赤旗と共に、合計で毎月1万円近くなる新聞代の出費は苦しい。が、いま問題としているのはその事ではない。
 

 

学芸員がチェックした記事は、ボランティアさんが切り抜き、カードに整理してくれる。これが近年、その数が増してきて、キャビネットが足りなくなってきているのである。このままでは、たとえ予算が付いて1棚増設したところで、すぐに満杯になってしまう。切り抜きをこのまま続けるか?続けるにしてもカード方式をやめるか?そろそろ決断が迫られているように思っている。これが悩みどころなのだ。

 

 

そもそも、新聞記事をひとつずつカードに貼って保存する方法が必要かどうか?

将来に渡っての保存や活用を考えると、スクラップブックにまとめる方法に比べて、カード方式は確かに良い。スクラップブック方式は、あとあと使おうと考えるときに意外と不便で、特にコピーやスキャン、さらには遡及(必要な記事を探す)がしづらい。

 

だが、デジタルアーカイブが一般的になってきた今日、果たして博物館で「新聞記事の本物」を保存しておく事が必要なのか?という問題がある。もちろん、重大記事は資料として実物を保存する意義があるが、例えば毎年のお祭りとかスポーツ大会とか、町に関するあらゆる記事の実物を全て切り抜いて保存しておく必然性は、現代ではもう無いかもしれない。

 

 

十勝毎日新聞には記事データベースが(有料だが)存在し、帯広市図書館などでも検索が可能となっている。必要な時に検索をし、その記事を実物なり縮刷版なりからデジタルで印刷するという方法は、現代ではむしろスタンダードな利用方法だろう(一方で、北海道新聞については少し事情が異なる。浦幌は「十勝版」だが、こうした地方版の紙面というのは意外に保存されておらず、遡ろうとしても案外難しいからである。そう考えると、十勝毎日新聞の収集をやめて、北海道新聞十勝版のみに絞るというのもひとつの選択肢ではあるかもしれない)。

 

 

ただ、浦幌では図書館でも新聞は永久保存しない。書庫の関係から、期限を決めて古いものから廃棄するのである。なので、町に関する記事を保存するのに博物館でカードにし続けてきたのだろう。実際、役場や町民から、過去の新聞記事に関する問い合わせが毎年何件か存在する。

 

しかし、このままでは増大するカードに、キャビネットもスペースも追いついていかないだろうと思う(その分のスペースを新聞以外の資料原簿の保存に活用した方が良い気もする)。

 

 

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なかなか切り抜きとカード廃止を決断できない理由はもうひとつある。

 

新聞の切り抜き保存をやめる代替方法のひとつとして、記事をスキャンしてデジタル化し、カードではなく上質紙に印刷して綴じるという方法がある。かなりのスペース節約になるし、検索も容易になるだろう。

 

だが、問題はその作業を誰がやるかである。前述のとおり、現在、新聞記事の整理はボランティアの方が担当されている。しかし、現在のボランティアさんはパソコンの操作ができない。ご高齢の方が多く、そもそもそうした機器の操作に不慣れで、いまから覚えて頂くのはとても申し訳なくて出来ないと考えている。

 

さらに、これは当館独自の重大な欠点なのだが、なんと当館にはいまのところ独自のコピー機やスキャナーが無い。職員が隣接する教育委員会の事務室へ立ち入ってこれらの作業をすることになるので、デジタル化の過程の作業は、結局、学芸員がするしかないのである。

 

これがかなりの負担である事は想像に難くなく、継続性を考えると悩んでしまうのである。ボランティアさん自身がデジタル化作業を担えれば、かなり作業は進むが、現状は切り抜きやカード貼り、カード書きといったアナログ作業しかお願いする事ができないからである。

 

さあ、これからどうするか。頭の痛い問題である。

 

 

 

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2017年11月11日 (土)

今夜は風が強い

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本を読んでいるうちにうたた寝をし、ガタンという物音で気づいたら外の風が再び強くなって来て、窓をガタガタ言わせている。
 
窓に干しているシャツがゆらりと揺れる。
 
畳の隙間からも風が吹いてくるような気配がする。
 
電球が一瞬ぱっと消えた気がするのは気のせいか。
 
そう言えば扇風機まだ片付けていなかった。
 
 

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